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オフィスに仮眠室を導入!設置のメリットや活用のポイントを紹介

2025年03月06日

健康経営 生産性向上

「従業員の生産性が低下している……どうすれば効率的な業務環境を整えられるのだろう?」
そんな悩みを抱える総務ご担当者様も多いかと思います。仮眠室の設置は、単なる休憩スペース以上の効果をもたらします。短時間の仮眠が従業員の集中力を回復させ、結果的に業務効率を大幅に向上させることが科学的にも証明されています。また、健康面のサポートや企業イメージの向上にもつながるため、導入する価値は大いにあります。
本記事では、仮眠室がもたらす利点や具体的な設置ポイントを分かりやすく解説していきます。従業員の健康と生産性を高める一歩を踏み出すために、ぜひご覧ください。

目次
  1. オフィスに仮眠室を設置するメリット
    • 生産性が向上する
    • 健康増進に役立つ
    • 企業のブランディングにつながる
  2. 日本人の睡眠に関する現状
    • 睡眠時間
    • 日中の眠気
  3. オフィスに仮眠室を設置する際のポイント
    • 1.スペースを分ける
    • 2.静かな環境を用意する
    • 3.利用ルールを作る
  4. 設置スペースに課題がある場合の方法
  5. 仮眠室の設置事例
  6. オフィスの仮眠室におすすめの家具
  7. まとめ

オフィスに仮眠室を設置するメリット

オフィスに仮眠室を設置することには、従業員の生産性向上、健康の増進、さらには企業のブランディング向上という3つの大きなメリットがあります。これらは現代の働き方改革や健康経営を進める上で重要なポイントです。
それぞれのメリットについて具体的に見ていきましょう。

1.生産性が向上する

仮眠室を導入することで、従業員の集中力と作業効率が改善されます。
実は、短時間の仮眠には「パワーナップ」と呼ばれるリフレッシュ効果があります。これにより日中の眠気を軽減し、疲労感を和らげることができます。午後の業務でエネルギーレベルが下がりやすい時間帯に仮眠を取ることで、そのあとの作業効率を上げられるでしょう。
さらに、適切な休息環境を提供することで、社員のモチベーションや満足度が向上し、離職率の低下にもつながります。

2.健康増進に役立つ

実際に、仮眠室の利用は従業員の健康維持にも大きく寄与します。
睡眠不足は免疫力の低下やストレス増加、さらには生活習慣病のリスクを高める要因とされています。一方で、仮眠室を活用した定期的な休息は、これらのリスクを軽減するのに効果的です。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針 2014(PDF)」では、睡眠不足が注意力や集中力を低下させることや、30分以内の短い昼寝をすると作業効率の改善に効果があることが示されています。
また、健康増進を目的とした施策として仮眠室を導入することは、企業の「健康経営」の推進にもつながります。

3.企業のブランディングにつながる

仮眠室の設置は、単なる福利厚生に留まらず、企業イメージの向上にも貢献します。
近年は、従業員の健康や働きやすい環境を整える企業が社会的に評価される傾向があります。仮眠室のような斬新な取り組みを実施することで、採用市場での競争力を高めることができるでしょう。
また、仮眠室は外部から見た企業文化を象徴するものにもなります。こうした取り組みが注目されれば、メディアやSNSを通じたブランド価値の向上にもつながるでしょう。

日本人の睡眠に関する現状

日本人の睡眠事情は、働き方や生活リズムの変化によって多くの課題を抱えています。特に、睡眠時間の不足や日中の眠気の問題は、生産性や健康に直結する重要な要素です。それぞれについて詳しくみていきましょう。

睡眠時間

日本人の平均睡眠時間は国際的に見て短い傾向にあります。

2021年に発表されたOECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、先進国の中でも最低レベルに位置しています。 OECD加盟国の中で睡眠時間が最も長かったのは米国で、8時間51分。日本人よりも1時間半も長い結果でした。


この背景には、長時間労働や通勤時間の長さ、ライフスタイルの多様化が影響しています。
睡眠時間が短いことで体調不良や集中力の低下が起こりやすくなります。特に職場では、睡眠不足によるミスやパフォーマンス低下が課題となっており、これを解消する取り組みが求められています。

具体的な対策として、仮眠室の導入が挙げられます。短時間でも質の高い休息を取ることで、全体の睡眠不足を補う効果が期待されています。

引用:e-健康づくりネット(厚生労働省)「解説書 知っているようで知らない睡眠のこと(PDF)

日中の眠気

厚生労働省の調査によると、約4割の人が「日中に眠気を感じることがある」と回答しています。原因として、睡眠不足だけでなく、不規則な生活やストレスが挙げられるでしょう。このような状態では、集中力や判断力が低下し、職場全体の生産性にも影響を及ぼしてしまいます。

短時間の仮眠を取ることで、この眠気を効果的に解消できます。研究によれば、20分程度の仮眠を取るだけで、注意力や記憶力が大幅に向上することが確認されています。仮眠室を利用することで、従業員が安心してリフレッシュできるでしょう。

睡眠時間の不足や日中の眠気は、日本の働き方における大きな課題ですが、仮眠室の導入はこれらの問題を解決する有効な手段といえます。企業の生産性向上や健康経営の実現に向け、積極的に検討する価値があります。

引用:厚生労働省「令和5年度健康実態調査結果の報告(PDF)

オフィスに仮眠室を設置する際のポイント

仮眠室を効果的に活用するためには、設置に際していくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。ここからは、以下の3つの具体的なポイントについて詳しく解説します。

1.スペースを分ける
2.静かな環境を用意する
3.利用ルールを作る

効果的に運用するためにぜひチェックしてみてください。

1.スペースを分ける

仮眠室は、ほかの業務エリアと明確に分けることが重要です。
オフィス環境でリフレッシュ効果を高めるには、仮眠室を静かで落ち着いた専用空間にする必要があります。たとえば、休憩室や会議室とは別の場所に仮眠専用のスペースを設けることで、他の用途と混在せず、利用者が安心して休むことができるでしょう。

スペースを確保する際には、遮音性の高い素材を使用したパーティションやドアを設置するのがおすすめです。限られた空間でも、工夫次第で快適な環境を整えられます。

2.静かな環境を用意する

仮眠室の効果を最大限に引き出すには、静かな環境が欠かせません。
職場内には電話や話し声、機械音などの騒音が多く存在しますが、これらを遮断できる仮眠室を用意することで、質の高い休息が可能になります。

具体的には、防音カーテンや吸音材を使用した壁材の活用、さらにはリラックスできる音楽を流すスピーカーの導入などが効果的です。

また、室内の照明を調光可能なものにすることで、リラックスした雰囲気を演出しやすくなります。これにより、利用者が短時間で深い眠りに入れる環境を整えられるでしょう。

3.利用ルールを作る

仮眠室を適切に運用するためには、明確な利用ルールを設ける必要があります。
仮眠室の運用ルールを整備することで、全従業員が公平に利用でき、トラブルの発生を防ぐことができます。例として、以下のようなルールを設定するとよいでしょう。

  • 利用時間の上限を設定する(例: 1回あたり20分~30分)
  • 予約システムを導入し、混雑を防ぐ
  • 衛生管理のため、定期的な清掃を徹底する

これらのルールを周知徹底することで、利用者同士のトラブルを防ぎ、仮眠室の有効活用が促進されます。

設置スペースに課題がある場合の方法

「仮眠室を作るほどのスペースがない」、「稼働率が心配」という場合は、まずは仮眠もできるリフレッシュスペースとして単体のリラックスタイプのチェアなどを導入してみることをおすすめします。期間を決めて効果測定を行い、今後の仮眠室構築に活かすことができます。 その場合はきちんと仮眠ができるようにルールの設定と社内周知はしっかりと行いましょう。

仮眠室の設置事例

しっかり横になれる二段ベッドタイプ



リラックスチェアを仮眠スペースとして利用

リラックスチェア単体でも仮眠スペースとしても機能できる。ゾーニングや運用ルールの徹底などの配慮が必要。

オフィスの仮眠室におすすめの家具

  • ラウンジチェア Brody(ブロディ)
    ラウンジチェア Brody(ブロディ)
    省スペース設計のラウンジチェア。高さのあるプライバシースクリーンで外部からの邪魔を最小限にし、プライバシーを確保します。

    詳細はお問い合わせください
  • Schema(スキーマ)
    Schema(スキーマ)
    カーテンやグリーンなど豊富なオプションで空間を緩やかに仕切ります。その場に必要とされる役割に柔軟に対応するフレームシステムです。

まとめ

仮眠室を導入することで、従業員の集中力や効率が向上するだけでなく、健康面や企業のイメージアップにもつながる可能性があります。オフィスの働きやすさを向上させたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考に仮眠室の導入を検討してみてください。

快適なオフィスづくりや働き方改革に役立つ情報は、お役立ち資料の一覧 からもダウンロードできます。ぜひご活用ください。

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[2025.3.6公開]

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著者オフィス分野 コラム編集チーム
内田洋行オフィス分野のコラム編集チームです。オフィス空間づくりやオフィスデザイン、働き方に関するお役立ち情報やトレンド情報をお客さまにご紹介します。
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