テレワーク普及に伴い、Web会議の利用が増えてきました。現在、円滑にWeb会議を進める工夫や方法を検討している担当者もいるのではないでしょうか。本記事では、Web会議で相手に好印象を与えるためには、カメラ調整が重要な理由を解説します。あわせて、カメラ位置の調整方法やカメラ映りをよくするポイントについても説明します。ぜひ参考にしてください。
Web会議では、カメラの位置が重要です。ここでは、Web会議におけるカメラ位置の重要性について解説します。
Web会議では、映像に映る自分の視線によって、相手に与える印象が大きく変わります。たとえば、取引先との商談や社内会議の成果に大きな影響を与えることがあります。
Web会議はテレワークの普及とともに、重要なビジネスツールになってきました。商談やセミナーも、Web会議システムを応用したオンラインに置き換えられつつあります。顔を映さなくてもよいケースもありますが、商談や会議では顔出しすることが一般的です。
つまり、Web会議における視線の正しい位置は、社会人がマスターしておきたいビジネスマナーです。それでは、好印象を与える目線の位置は具体的にどこなのでしょうか。
Web会議での正しい目線の位置とは、カメラに水平近くになる高さです。特に難しく考えずに、証明写真のカメラの位置と目線の関係をイメージすればよいでしょう。高さを合わせれば、対面時と同じような対等な印象が出ます。
カメラを見下ろしてしまうと、文字通りの「上から目線」となり、相手に圧迫感を与えてしまいます。また、背景に天井や照明が映って、表情が見にくくなることもあるので注意しましょう。
一方、カメラを見上げてしまうと、違和感が出ます。監視カメラなどを見上げている映像のように、臨場感に欠ける印象を持つ人もいます。
PC内蔵のカメラをはじめ、その他デバイスのインカメラを普通に使うと、カメラがディスプレイの上部についているため、相手を見下ろす形になってしまいます。そのため、Web会議の前には、デバイスの高さや座る位置の調整が必要です。
また、外付けのWebカメラを使用している場合は置き場所に要注意です。セッティングによってはカメラを見上げたり、見下ろしたりする形になってしまいかねません。Web会議で相手に良い印象を与えるためにも、今一度、カメラ位置と目線の高さをチェックし、パソコンの高さ調節などでカメラ位置を調整しましょう。
カメラ位置は、カメラ映りにも大きく影響します。カメラ位置が目線の高さに合っているか、確認してみましょう。たとえば、カメラ位置が目線よりも下にあると、顔が暗く写りやすくなります。さらに、顔が丸く写って太った印象になったり、アゴが強調された不自然な構図になったりすることにも注意したいところです。
カメラ位置の調整は簡単な作業ですが、性能が良いカメラに変えるよりも効果的です。カメラ映りを気にしない人もいるでしょうが、新たなマナーと考えて、Web会議の前に必ず調整しておきましょう。表情が読み取りやすいと、コミュニケーションの質が向上するメリットもあります。
ここでは、カメラ位置を調整する具体的な方法を3つ紹介します。調整しやすい方法を選んでください。
カメラ位置を調整する方法の一つは、インカメラのデバイスの高さを調整する方法です。
ノートパソコンの場合は、ノートパソコン用のスタンドを使うことがベストです。高さや角度を微調整でき、位置をしっかり固定できます。スタンドがない場合は、箱や本、資料などを台座代わりにするのもよいでしょう。ただし、不安定になりやすいので注意してください。
また、このような対策によって、Web会議中にパソコンを操作しにくくなってしまうことがデメリットです。そこで活用したいものが外付けのキーボードです。安いものは数千円で購入できるので、準備してはいかがでしょうか。
座っている椅子の高さを変える方法もあります。ガス圧式の高さ調整ができるチェアなら、Web会議のたびに高さを変えても、それほど手間にならないでしょう。
また、Web会議用に、座高の低い椅子を購入することも一案です。たとえば、アウトドア向けの折りたたみ椅子や子ども用の椅子、スツールなどを利用します。ただし、長く座っていると腰やお尻が痛くなることもあります。長時間のWeb会議がある場合は、座り心地のよい椅子を準備しておきましょう。
外付けのカメラは、ノートパソコンやカメラ付きディスプレイなどのデバイスと違って、高さや角度、位置を自由に調整しやすいことがメリットです。しかし、置き場所を間違えると見下してしまったり見上げてしまったりするため、正しい位置に調整しましょう。外部カメラの場合は、ディスプレイの後ろに設置することが一般的です。
大人数の会議の場合、全員が画面に収まらないこともあるため、大人数用のWeb会議用カメラを使うことをおすすめします。
Web会議で写り込む部分は胸から上のバストアップが基本です。目安としては、カメラから70cm以上離して、バストアップの構図になるように調整します。
また、カメラに近づきすぎると、圧迫感や不快感を与えてしまう要因になるので注意が必要です。特に、顧客との商談や重要なWeb会議などでは、映り込みのサイズをよく確認しておきましょう。
光量が足りないと、顔が暗い印象になってしまいます。このような場合は、自然光や部屋の照明で光を補いましょう。ただし、背後から光が当たると逆効果です。自然な明るさにするには、顔の真横か前斜め45度くらいから光が当たるように調整します。
また、採光できる窓や照明がない場合は、デスクライトやスマートフォンのライトを使うのもよいでしょう。この場合は、正面から顔に光が当たるように位置を調整します。
天井照明の真下は顔に影が入ったり目の下にクマができたりするため、できれば避けます。その位置しか置き場所がない場合は、日光を取り入れて不自然さを解消しましょう。採光できないときは、デスクライトやスマートフォンのライトを使います。
Web会議のカメラ映りが良くなる服もあります。Web会議に適した色は、顔が明るく見えやすい赤・緑などの濃い色や、紺・グレーなど暗い色です。
また、デザインは無地で肌の露出が少ないものが向いています。逆にストライプやボーダーは、ハレーション(一部が白くぼやける)を起こしやすいので避けましょう。
背景の見栄えがよくない場合や見せたくない場合は、Web会議の背景機能を使いましょう。バーチャルの背景を合成できるほか、ぼかし機能を使えるものもあります。背景画像はさまざまなタイプがあるので、ビジネスマナーを守りながら活用しましょう。
Web会議システムのなかには、美肌補正機能や明るさ補正機能など、多彩な映像補正機能を持つものがあります。これらもカメラ映りを良くするために利用できるので、活用してみましょう。ただし、補正によってデバイスの処理に負荷がかかることがあります。
ビジネスシーンでWeb会議が用いられる機会が増えました。カメラ位置によって相手の受ける印象は大きく変わるため、上手に調整していきましょう。また、採光や着る服に注意することと、Web会議の補正機能を活用することも効果的です。
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