いま、働き方が再定義されようとしています。テレワークから出社回帰、働く場も多様化し人とのかかわり方も変わっていくなか、自分らしく、よりハッピーに働くにはどうしたら良いのでしょうか?連載コラム「働き方の再定義 ~なりたい自分になるためのヒント~」では、株式会社圓窓 代表取締役 澤円(さわ まどか)さんと一緒に「はたらく」について考えていきます。
こんにちは、澤です。
いつの間にやら2025年ですね。
おかしいなぁ、ついこの前まで龍がちやほやされてなかったっけ?
なんでヘビになってるんだ?
それはともかく、年も明けたことだし新年っぽいことを考えましょう。
内田洋行さんからいただいたお題が「2025年の働き方トレンド」です。
「今年はこれが来る!」「2025年のためにこう備えよ!」みたいな話が満ち溢れるこのご時世。
ボクの考え方は「世間が言ってるトレンドなんて気にするな」です!
・・・これじゃ答えになっていないと思いますよね。
でも、サブタイトルの「~なりたい自分を実現するには~」に秘密があるのです。
さてさて、トレンドというと思い浮かぶのがファッションですね。
ちょっと検索してみると、流行色を決める団体というのが存在していて、国際組織である「インターカラ―」(国際流行色委員会:INTERNATIONAL COMMISSION FOR COLOR)という組織と、そこに加盟している国にある色彩情報団体で構成されているとか。
日本にもJapan Fashion Color Association (JAFCA/般社団法人 日本流行色協会)という組織があり、国内向けにはこの団体が中心となって情報発信をするそうです。
流行色は二年前に決まっているらしいので、2024年のトレンドカラーであるブルーは、2022年には決まってたってことですね。
ちなみに、トレンドカラー決定に要する時間はたった二日とか。
また、トレンドカラーはファッションだけではなく、ほかの商品分野にも適用されるそうです。
出展)2024年の色は、“世界にハロー!世の中を明るく照らすブルー”
こんな風に、トレンドは「誰かが決めるもの」が存在するようです。
では、働きかたのトレンドは誰かが決めるのでしょうか?
働き方を提唱するプレーヤーとして考えられるのは、オフィス家具メーカーやITベンダーなどがあげられます。
まさに、内田洋行社は「働き方を提唱する代表選手」とも言えます。
両方ともボクはかなり付き合いの深い業界で、働き方に関する最新の情報を発信してくれる存在です。
両業界とも「働く人たちがより快適に仕事ができる環境を提供する」という意味においてプロフェッショナルといえるでしょう。
しかしながら、働くのは他でもないあなたです。
オフィス家具メーカーもITベンダーも、あなたの代わりに働いてくれるわけでも、働き方を教えてくれるわけでもありません。
また、コロナ禍以降は多くの方が「自分に合った働き方」について大きなアップデートがなされたでしょうし、コロナ禍以前の働き方に戻すことに抵抗を感じるようになった人も増えたと思います。
「理想の働き方」は自分で編み出してこそ、理想たり得るわけです。
理想の働き方を編み出すためには、まず自分にとって何が快適で何がそうではないのかを見極める必要があります。
年始のこのタイミングで、自分のビジネスアワーにおけるふるまいを思い出してみて、じっくりと分析してみるといいかもしれません。
どんな会議が快適で、どんな作業は気が乗らなくて・・・これは自分にしかわからないことです。
時間をとってノートに書きだしたりスマートフォンでメモを取ってみたりしてみましょう。
そうすることで、「自分的働き方トレンド」につながるヒントが得られるでしょう。
「自分的働き方トレンド」とは、より快適に仕事をしつつ、キャリアアップにもつながる働き方を選ぶことだとボクは定義しています。
「働き方のトレンド」は自分に合うものを選ぶという感覚が大事だと思っています。
「いやいや、そんな自由には選べませんよ。会社のルールに従わないと。」という声が聞こえてきそうです。
これは実に大事なポイントです。
まず、自分の理想とかけ離れた働き方しか選べない職場で、パフォーマンス高く仕事をすることはできるのでしょうか。
「ライスワークとして割り切って働くのでかまいませんよ」という考え方もありますよね。
しかし、「理想ではない働き方で日々暮らすためのお金を稼ぐ」というのは、あまり効率的ではない感じもします。
働き方に多くの制限を感じている方であっても、すこしでも理想の働き方に近づくためにアップデートできる部分はないかどうかをしっかり観察することが大事になってきます。
「自分の職場は制限が多くて、個人の裁量で変えられる部分などない」と思った時こそ、じっくりと観察して少しでも自分を快適にできる部分を探してみましょう。
持ち込み可能な備品や、ちょっとした消耗品、身の回りの小物など、アップデートできそうなところを見つけて、あれこれ工夫を凝らしてみましょう。
ご機嫌にしてくれるマグカップでもいいし、手にしっくりくるマウスでもいいですね。
自分に投資する気分で、変えられるところから変えてみましょう。
持ち込みが可能なら、ディスプレイを入れ替えてしまうのも面白いですね。
さらに一歩進めるなら、自宅の部屋に理想のオフィスを作り始めるのもいいアイディアだと思います。
コロナ禍の副産物として、「自宅で働く」という選択肢が増えたのは、実にいいことだと思っています。
そして、なんといっても避けられない話題が生成AIです。
生成AIを「自分的2025年のトレンド」として向き合うのはいいと思っています。
「自分が作成するあらゆるビジネス文書は生成AIにレビューをしてもらう」なんていうのを徹底するのもよいでしょう。
生成AIは、今後よりいっそう利用範囲が広がっていくので、自分の中のトレンドとして取り入れるのは非常に投資対効果が高いと思います。
ChatGPT などのサービスをどんどん課金して使うことを、ボクはお勧めしています。
課金すればそれだけ制限が減るので、サービスが本来持つ実力を大いに活用することができます。
生成AIを使いこなせるようになるのは、今後のビジネスシーンには必要不可欠と言えます。
あらゆる場面で使い倒す人は、得られるチャンスも増えると思います。
個人情報や機密性の高いデータを、個人が使うデバイスで利用するのは、もちろん避けなくてはなりません。
でも、これは別に生成AIに限った話ではなく、ビジネスパーソンの基本なので、この記事を読んでおられる賢明なあなたにはわざわざ説明する必要もないことですよね。
生成AIを自分で使うことを前提に、会社で定義されているセキュリティの制限事項を今一度確認するのもいいと思います。
これはセキュリティ担当者と対立するためではなく、実ビジネスとセキュリティの関係性を正しく理解するためのプロセスだと考えることが大事です。
セキュリティは、それこそ世界的なトレンドとして最重要視され続けています。
その一角を担う人材になれるのは、キャリアの面でもプラスになるでしょう。
話を生成AIに戻しましょう。
とにかく、生成AIは使える場面でどんどん使う。
生成AIに代表される最新テクノロジーを、「世の中のトレンド」としてではなく「自分のトレンド」として使いこなしてみてはいかがでしょう。
そのアクションがきっかけで、キャリアアップにつながるチャンスが手に入るかもしれませんよ!
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[2025.1.7公開]