実証プロジェクトから見える成果 第2弾

次につなげるのはわたしです!

入社からアクティブ・コモンズを経験する第1期生となったのが、2013年度の新人、吉田真麻だ。
同じフロアを利用する社員は100人ほど。部課ごとに座る旧来のスタイルではないため他部署の人間も隣席する。新人に戸惑いはなかったのか。
「入社当初は上司やブラザー(指導役の先輩)のそばに座っていましたが、一人で座っていても周囲の方が自然に声をかけてくれるので戸惑うことはありませんでした。自分から話しかけるチャンスも自ずと増え、いろんな人とコミュニケーションが取りやすいオフィスだと実感しています。さまざまな人と接して自分の引き出しも増えていく気がします」
部課の垣根を越えた働き方が導入され、多くの先輩たちが吉田を気にかけアドバイスをしている。
吉田の1日は、朝、ロッカーからパソコンと書類を取り出し、席を決めることから始まる。毎朝、まっさらな席で「さあ、やるぞ!」とスイッチを入れるのだ。
「ストックできる書類が少ないので、必要かどうかを迅速に判断するクセがつきました」そんな吉田の今後の目標は、「自分から多くを発信する営業になりたいです。言われたことだけでなく、その先を読み、行動する。自らプロデュースできる営業になりたいです」
アクティブ・コモンズのあり方が、営業として「自己」実現しようとする吉田の背中を押している――「働き方改革」の聖火は確実に受け継がれている。

profile吉田真麻オフィス事業本部 オフィスエンジニアリング事業部 法人営業部

2013年入社。法人営業部に配属され、右も左も分からぬまま、「日々、一生懸命」でまい進中。失敗したり、へこんだり、楽しかったり、うれしかったりの社会人生活は、渡米した親友から預かった、吉田の特別な逸品『ハリー・ポッター』の2冊の原書が元気づけてくれる。「これを見ると、彼女もアメリカでがんばっているのだから私もへこたれないぞって思うんです」――ハリー・ポッターは彼女たちの友情にも魔法をかけたのだろう。

※組織名、役職は取材当時のものです。

新しい入居者への浸透受け継がれる「火」

「Change Working」の社内外への理解浸透のために、移転後に活動を開始した周知浸透&プロモーション分科会。
「最初のミッションは、100%腹落ちできていない分科会メンバー自身の理解を深めることでした」と語るのは、リーダーの稲葉博和だ。メンバーになったからには、自分事化するまできちんと向き合うことが必要だった。その試行錯誤自体が、「働き方改革」のプロセスの中で必ず役に立つと自分たちを奮い立たせた。
次に取り組んだのは、アクティブ・コモンズのあり方を全員に伝えること。全入居者向けの説明会はもちろん、少人数説明会、PMOからのレクチャーや個人面談を何度も行った。全員が転入者やお客さまに自らの言葉で語れるまで腹落ちする必要があるからだ。プロジェクトオーナーとの座談会は、経営層と語る機会がない社員には腹落ちの効果的な機会になった。
「月日が流れると人の気持ちは変わります。常に座談会のような地道な活動を繰り返すしかないです」と言う稲葉自身も「自分たちを変革させるために苦しいこともあるけれど、今やっている活動から得ることは大きいと思う。自分も変わらなければいけないと思っていますよ」――火付け役のリーダーも、己の心の火を育むことを忘れてはいないのだ。

profile稲葉博和オフィス事業本部 オフィスエンジニアリング事業部 法人営業部 課長

入社24年。パートナー営業として埼玉県や静岡県を担当した後、現在は通信系大手アカウントを担当。8年前、埼玉県の実家が転居を機に取り壊された。幼少期から30年余りを過ごした想い出深い家が、いとも簡単に解体されていく。その姿を見て稲葉は思った。「次の世代に受け継ぐモノが欲しい」。そんな矢先の出張で、一目惚れで買った小銭入れ―― 稲葉の特別な逸品だ。「自分が常に身に着けるモノを、子どもたちに受け継ぎたいなと思ったんですよね」

※組織名、役職は取材当時のものです。

序章
チームビルディング
変革成果を踏まえた製品開発
ペーパーストックレス
クラウド
ミーティング
アクティブコモンズ
スパイラルBURNing
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