国産材の活用は、森林を守り、社会への貢献につながる
日本は国土の約3分の2を森林が占めており、世界でも有数の森林国です。
森林は二酸化炭素を吸収し、豊かな水源の涵養や土砂災害などの自然災害の防止にも役立っています。健全な森林を守るためには、伐採・活用・植樹・育成によって命を循環させることが必要です。積極的に国産材を活用し、使用し続けることは、森林保存につながり、さまざまな社会貢献につながります。
国産材活用による
7つの社会貢献
国産材の活用は、森を守ることにつながります。
森を守ることで、私たちにとってもいいことがたくさんあります。
- カーボンニュートラルに貢献
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カーボンニュートラルとは「二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて実質ゼロにすること。国は2050年までにカーボンニュートラルを実現すると宣言しています。
また、国産材活用家具を長年ご愛用いただくことは、二酸化炭素を長く貯蔵し、「排出量」を抑えることにつながります。
■ 二酸化炭素貯蔵量の求め方
二酸化炭素貯蔵量=木材の材積×密度×炭素含有率×44/12
※ 令和3年10月に林野庁から発表された「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」より
ご要望があれば二酸化炭素貯蔵量を計算いたします。(弊社標準品納品分)
- 二酸化炭素を吸収してくれる
- 森林が二酸化炭素を吸収してくれることはよく知られています。しかし、森林も高齢化すると二酸化炭素の吸収率が下がります。「伐採・活用・植樹・育成」のサイクルを回すことで、森林が健全化し、効率よく二酸化炭素を吸収してくれるようになります。
- きれいで豊かな水の源に
- 適切に管理された森には苔や草、シダ類などの下草や落葉などが堆積し、土壌生物を含んだ腐葉土層をつくります。この腐葉土がスポンジのようになって雨水をたくわえ、ゆっくりと浄化されながら地下水となります。森林は、きれいで豊かな水の源なのです。
- 土砂災害を防いでくれる
- 腐葉土層のおかげで雨水がゆっくりと地面に浸透し、地下水となって川や海に流れるため洪水が起こりにくくなります。また適切に管理された森だからこそ、木々が地中深く根を張り巡らすことができ、それが土砂崩れの防止になっています。森林は自然災害から私たちを守ってくれているのです。
- 豊かな生態系を育んでくれる
- 森林の腐葉土層に含まれる多くの微生物は地下水に染み出し、川から海に流れ出すと、川や海の生き物に必要不可欠な栄養素となります。森林が適切に管理されれば、森林で暮らす動植物だけでなく、河口付近の生物の死滅を防ぎ海の生き物の生態系を守ることにも貢献できるのです。
- 経済を豊かにしてくれる
- 森林は、木材やキノコなどの林産物、資材や燃料、食料など、さまざまな経済価値を生み出しています。また、観光やリクリエーションの場としても経済効果が期待されています。林業の活性化は、文化の継承・再生にもなり、地方創生に繋がっていきます。
- 花粉症も軽減
- 日本人の約3割が花粉症に悩まされているといわれています。その解決のため、少花粉スギや無花粉スギの開発が進んでいます。国産材の積極的な活用が、従来のスギを伐採し新種のスギとの入替につながり、花粉症の軽減にもつながります。