一般にラーニング・コモンズは図書館内に設置されることが多かったのですが、PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)やアクティブラーニングの実践の場、授業外学習の充実の場としてフルに活用されるように、新棟「良心館」という教室棟の中心に設置しました。
ここでの学習を通して、学生の学びのスタイルだけでなく、教員側の授業の進め方や課題の出し方も変化し、多様で躍動感溢れる学習が展開されることを期待しています。
2Fを「クリエイティブ・コモンズ」【交流と相互啓発の空間】、3Fを「リサーチ・コモンズ」【アカデミックスキルの育成空間】と特色をもたせたゾーンニングは大変ユニークなものだと思います。
そのコンセプトに基づいた什器・備品は弊社の新川第2オフィス(東京)にあるものも参考にして頂きました。
台形や勾玉のテーブル、ダイナー形式のソファーや畳ベンチはオープンしてすぐにもかかわらず大学生に人気のコーナーとなっています。
今回のプロジェクトはクライアント様と設計事務所様の両方から監修をいただいいたので、機能だけでなくデザイン・色・サイズなども細かく打合せできた完成度の高い製品を納入できました。
多くの学生たちに活用されている姿を見るたびに嬉しくなりますね。
ラーニング・コモンズが様々な形、スタイルで各大学に取り組まれている中、これだけ大規模な学習拠点の設計デザインを担当させていただいたことを幸せに感じております。
学生に必要な能力・学力等は、年々高いレベルを求められています。そんな学生をサポートするラーニング・コモンズがいかに活用されていくのか、どんな成果を出していくのか、また将来どんな形に変化していくのか、そんな姿を想い描くといろんな期待をしてしまいます。
今回のプロジェクトで終わりではなく、今後もこのラーニング・コモンズを見守り続けていくのが楽しみで仕方ありません。
「良心館」は、1876年以来の歴史と伝統が刻まれた今出川キャンパス内に、2012年10月に竣工した延床面積が40,000平方メートルを超える建物で、教室、経済学部・経済学研究科の研究室・共同研究室、ラウンジ、食堂、購買、今出川キャンパス教務センター等がある複合施設です。
館名に用いた「良心」という言葉は、新島襄が『同志社大学設立の旨意』に、「一国の良心とも謂ふべき人々を養成せん」「所謂る良心を手腕に運用するの人物を出さんことを勉めたりき」と、同志社が行う教育として明確に記しています。また、同志社各学校には『良心碑』があり、同志社教育のシンボルとして新島の想いを今日に伝え続けています。21世紀における同志社大学の新しい教育体制の出発を象徴するこの建物に、同志社建学の精神を表す最も重みのある「良心」が用いられることとなりました。
(同志社大学HPより抜粋)
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