株式会社デンソーテン 様リノベーション 事例紹介

「つながり×成長」をデザインコンセプトに多機能な空間の選択で、いつでも集中して働け、コミュニケーションが加速するオフィスを創造

業種:
カーエレクトロニクスメーカー(HMIソリューション事業/電子・電動化事業)
入居人数:
約3,500名
面積:
約12,000 ㎡

かねてより、従業員を対象にオフィスの課題や目指す働き方に関するアンケート調査を毎年実施していたデンソーテン様。その集計結果からも、コロナ禍が働く意識・価値観に大きな変化を与えたことは明らかでした。テレワーク勤務が拡大・浸透したことで「出社前提」の考え方が薄れ、「業務内容や特性に合わせて働く場所を選ぶ」という意向が拡大。
出社してオフィスで働く意義を改めて見直すとともに、生産性・付加価値を最大限に高められるレイアウト・什器を導入して、魅力ある職場環境とすべく、大規模なオフィス改革プロジェクトをスタートされました。今回は、内田洋行がサポートさせていただいた3フロアの執務室の模様をご紹介いたします。

お客様の課題

  • 座席を在籍者分確保した固定席のため、執務スペースが窮屈で狭い
  • 気軽に相談、打合せができる場所が不足している
  • オンライン会議が増え、その音漏れなどで執務に集中しにくい

UCHIDAの支援

  • 全フロアをフリーアドレス化し、働き方に応じて場を選べるABWオフィスを実現。
  • 多彩なコラボレーションエリア、コミュニケーションエリアを構築。
  • 音に配慮したWebブースや集中ブースの設置で音環境の問題を解決。

ポイント紹介

業務や目的に合わせて働く場所を選べるABWの環境を整え、
生産性・付加価値を最大限に高めるオフィスづくりに着手

今回、内田洋行がサポートさせていただいたデンソーテン様の執務室は1フロアが約4,000㎡、長辺が約120mという大空間。そこに1,000席超の机が島型にぎっしり並んでいたといいます。「そのため、ちょっと集まって話をするというスペースがほとんどなく、その都度、会議室に行かなければならない状況でした。また、組織改定の都度のレイアウト変更にもかなり工数がかかっていましたね」とプロジェクトの事務局を務められた細井 渉様。しかも窓際の席は、夏は暑く、冬は寒く、西日は眩しく、と業務に集中できないという声も少なからずあがっていたそうです。さらにコロナ禍でオンラインミーティングが増大。会議室が使えなければ自席で行うほかなく、会議をする側も近くの席にいる者も、音の問題に悩まされる事態となりました。

そこで、出社とテレワークを組み合わせたハイブリッド型の働き方に合った什器や設備を備えた最適なオフィスを構築するとともに、さまざまなコミュニケーションの機会を創出することを目指されました。「当時、出社率の理想は50~55%というアンケート結果が出ていましたが、コロナ禍が収束したらもう少し上げたほうがいいとか、部門の業務によって違いがあるなどして見定めは難しかったですね。そのあたりも内田洋行さんに意見をいただきながら決めていきました」と美藤志織様。

「コミュニケーション」と「集中」にメリハリをつけたゾーニングで
リアルでもオンラインでも、つながれるオフィスに

プロジェクトメンバーはフロアごとに入居する各部署から選出し、まずは3フロアの中階になる4階から検討を開始。「最初なので決めなければならないことも多くとても大変でしたが、職場環境を良くすることに強い情熱を持っているメンバーが集まってくれたおかげで、その後のフロアのお手本となる進行ができました」(美藤様)。

内田洋行は、プロジェクトメンバーの皆さんと検討を重ねてレイアウトと多彩な什器をご提案。各フロアの適所に固定の管理職席を設け、その周辺にテーブルデスクのグループアドレス席を配置した上で、部署を超えた交流を促すコラボレーションエリアを1フロアにつき1~2カ所設置した執務エリアを構築しました。そして、これまで固定席として利用するには温度や日差しの問題で不満が出ていた窓側に、コミュニケーションエリアを設置。シックな執務エリアに対し、こちらはカジュアルで明るく、窓から景色が眺められる開放的な空間が誕生しました。

加えて、その両サイドの奥には、周囲の音を気にせずにオンラインミーティングや業務に集中できるブースを各種設置。その日の業務で最も適した席を自ら選び、さらに必要な際は目的や人数に最も適したミーティングスペースやブースを予約して打ち合わせを行うという、生産性アップとコミュニケーションの活性化が共存するオフィスを目指しました。「オフィスに足を踏み入れたプロジェクトメンバーから感嘆の声が上がるなど、パース図から想像していた以上に、広がりが感じられる明るく清潔なオフィスが完成し、出来上がりに感動しました」と美藤様。従業員の皆さんからも『イスの座り心地がよく、疲れにくく集中しやすいため生産性があがった』『気軽に対面で会話できるスペースが増え、さまざまな人と交流する機会が増えた』『用途に合わせて場所を選ぶことが良い気分転換にもなっている』など、高い評価をいただいているそうです。

安全対策と5Sを徹底させる運用マニュアルを策定するとともに、
親しみやすい名称なども作成し「キレイに使おう!」という意識を共有

製造業であるデンソーテン様は安全規定を厳守されており、リニューアルにおいても避難通路を明確にし、防火扉の閉鎖を妨げないように、またドアの開閉が事故につながらないように赤や黄のカーペットを用いて注意喚起をするなど、さまざまな安全対策を実施されました。それは「右側通行厳守」など、ソフト面でも徹底。それらの活動を率先して行ったのが、前述した4階のプロジェクトメンバーを中心とした「イケ職(イケてる職場製作委員会)」の皆さんです。

予約の要否や、禁止事項などを示したオフィス運用マニュアルを作成し、ピクトグラム的なサインをつくってミーティングテーブルに掲示するなど、誰もがルールが意識できるよう配慮。単にガチガチにするだけでなく、ミーティングテーブルの形状から『おにぎり』や『ドーナツ』といった名称をつけるといった遊び心も。さらにプロジェクト中にメイキングビデオを作成して発信するなど、従業員一人ひとりが新しい職場づくりを自分事化し、早く馴染めるよう努められました。オフィスを見渡すと、各所に掃除機やアルコールティッシュなどが備えられており、使ったらきちんと片付ける、汚れに気づいたら掃除するといった、5Sが徹底されていることが窺えます。

「今後は、快適性・生産性・コミュニケーションのみならず、より創造性が高められるオフィスに成長・発展させていくことが必要だと感じています。このオフィスをベースに、組織を越えて人が交流し、発想の転換・アイデアが創出しやすい職場環境を整えることで、世の中に新たな価値を創造・提供し続けられる会社を目指します」(細井様)。

ご担当者様の声

ご担当者様の声

各部門のメンバーが知恵を出し合い、自分たちの職場をつくり上げることができました。そこに携われたことは私自身にとってもよい経験です。内田洋行さんは、最初から最後まで私たちに寄り添って、当社の現状やオフィスの課題・文化に合ったレイアウト、家具、働き方、ITツール、運用ルールなどをご提案くださいました。手厚いご支援をありがとうございました。

株式会社デンソーテン
コーポレート本部 総務部 総務室 総務第一課長 細井 渉 様(中)

初めての経験で、しかも短い期間でいろいろ決めなければならず戸惑っていた私たちに対し、真摯にていねいに、そしてスピーディーに対応いただきました。当社の現状・文化を丁寧に傾聴いただいたうえで、プロジェクトメンバーのいろいろな意見をしっかり受け止めて、具現化してくださったおかげで、とても満足度の高いオフィスが実現できました。

株式会社デンソーテン
コーポレート本部 コーポレート総括室 兼 総務部 総務室 総務第一課 美藤 志織 様(右)

株式会社デンソーテン
コーポレート本部 総務部 総務室 総務第一課 籠谷 歩未 様(左)

担当営業・デザイナー・PMの声

プロジェクト開始当初と最後では、コロナや社会状況がかなり異なり、その都度、見通しを立てることが困難でした。精一杯のご支援をさせていただきましたが、今後のさらなる変化に応じて再構築が必要になる場面もあるかと思います。これからもデンソーテン様の発展につながるオフィスづくりを全力でサポートさせていただく所存です。今後ともよろしくお願いします。

パワープレイス株式会社
エンジニアリングセンター 大阪エンジニアリング部 部長 倉田 英治(左)

私は途中からの参加で、2フロアのデザインを担当させていただきましたが、それでも大規模なミッションで、プレッシャーとともにやりがいを感じました。広さがあるだけに什器のアイテム数も多くてたいへんでしたが、プロジェクトメンバーの皆さんと色や形を一つひとつ相談して決めていったことが、とてもよい思い出です。その節はありがとうございました。

パワープレイス株式会社
西日本デザインセンター 大阪デザイン部 森谷 康平(右)

1フロア4,000㎡のオフィス構築を3回実施するという非常に大規模なプロジェクトに参加させていただき、大変良い経験となりました。これからも変化に対応していけるオフィス構築へのヒントをご提供できればと考えております。

株式会社内田洋行
オフィスマーケティング事業部 加藤 直樹

お客様について

株式会社デンソーテン

クルマづくりの技術とICTで、新しいモビリティライフの提供に取り組まれているデンソーテン様。会社の源流となる川西機械製作所の創立から100年を迎えた2020年に「VISION2030」を策定し、既存事業を発展させつつ、新領域として人やクルマなどモビリティのデータを集約・活用して、価値あるサービスの提供を推進することに尽力されています。目指すは、移動の価値を創造し続ける『モビリティソリューションパートナー』。従来のカーエレクトロニクスメーカーという立ち位置に留まらず、誰もが快適と自由を感じられる笑顔あふれるモビリティ社会の実現に挑戦されています。

株式会社デンソーテン 企業サイト

※記事内容や役職等は取材当時のものです。(2024年9月取材)

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