第8回 枯葉

2011/11/28

内田洋行知的生産性研究所の平山です。風が吹いた翌朝は、道の枯葉がめだつ季節になりました。木々は春先に新芽を吹き、夏に向かって養分を十分に蓄え、燦燦と照りつける太陽の光を緑の葉で受けとめながら夏を過ぎ、やがて紅葉し落ち葉となって行きます。四季をタイムラインとした見事なライフサイクルです。

突然、卑近な比較を持ち出し恐縮ですが、私たちの身の周りにあるドキュメントはどのようなライフサイクルをたどるのでしょう。多くのドキュメントは、紙であれデジタルデータであれ、作成され、配布され、ファイルに綴じられ、参照される機会があまり無いまま時間が過ぎ、年末の大掃除の時(あるいはハードディスクがいっぱいになった時?)に捨てられる。そんなケースが多いのではないでしょうか。

もちろん、ドキュメント管理のしくみを持ち、作成・活用・保管・保存・廃棄のライフサイクル・マネジメントをしっかりと運用している職場もあると思います。しかし、その場合も主な役割は活用のフェーズで、保管・保存状態のドキュメントが参照されるケースはそれほど多くは無いと思います。まして、廃棄の段階でそのドキュメントが何らかのメッセージを発するなんて状況はあまり思いつきません。

落ち葉の話に戻りましょう。木々の葉は、ライフサイクルの最後に季節感を表現したアイコン(枯葉)となり、それを見た人に余韻となるメッセージを残して廃棄されていきます。私たちが仕事で使うドキュメントは、長期保存資料としてアーカイブされるものを除き、最後は人知れず廃棄されていきます。ライフサイクルの最後に再度メッセージを発し、受け手の暗黙知となり次の知識創造の糧となっていくような「生き方」は在り得ないものでしょうか。
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