お客様から地域の人々まで、HORIBAブランドを浸透させる情報発信型の営業拠点。
- 面積:
- 740坪
- 人数:
- 約200名(移転時点)
- 業種:
- 分析・計測機器製造業
現オフィスの一部リニューアルから課題解決のための全面移転への転換
京都に本社を置く分析・計測機器の総合メーカー、株式会社堀場製作所。“おもしろおかしく”を社是としたユニークな経営で注目されています。
東日本での活動ハブとなる東京セールスオフィスでは、効率的・効果的なお客様サービスのため、2フロアに展開されていた分析センターを1フロアに集約するという計画がまずスタートしました。
しかし改装のコストが予想以上にかかることがわかり、それならばいっそのこと老朽化した事務オフィスも含め、全面移転してはどうかという考えを受け、内田洋行とパワープレイスが共同でコストシミュレーションを実施。初期投資はかかるものの数年で投資が回収できると判断され、分析センターも含めた活動拠点の全面移転が決定しました。
- お客様の課題
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- ・ 来訪者に、HORIBA グループの幅広い製品ラインナップを伝えたい
- ・ 地域の人々など、お客様以外にも HORIBA ブランドを浸透させたい
- 導入後の効果
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- ・ 限りのあるスペースでも空間プランニングの工夫と、双方向型デジタルサイネージの導入により、来訪者が多くの製品に触れられるように
- ・ 道行く人や地域の人々がHORIBAを知ることができるよう、ショーウィンドウを設置。会社見学会などの依頼が増加した
ポイント紹介
デモンストレーションのためのをスペースをショールーム化
分析センターとは、同社の製品である分析・計測機器の性能をお客様へデモンストレーションするためのスペースです。移転前は分析センターとセミナーホールが別フロアに配置されていました。
分析に来ているお客様は、自分が使っている製品しか知らないという方も多く、また、セミナーへの来場者やリクルートの学生さんなどは、堀場製作所の製品を目にすることなく帰ってしまうことが殆どでした。
また、移転前の分析センターは、ローパーティションで簡易に区切られただけの空間だったため、会話が筒抜けとなっていました。
そこで新オフィスでは、セミナーに来社したお客様にも製品を見てもらうため、セミナールームを取り囲むように分析センターを構築し、さまざまな製品が目に触れるように工夫しました。
分析の技術者というのはニッチな分野ですが私たちにとっては重要です。だからこそ優秀な学生・研究者にHORIBAファンになってもらうため、製品が映えるようディスプレイデザインや壁の色など、細かな部分まで気を遣いました。
堀場製作所
コーポレートコミュニケーション室
コーポレートコミュニケーションチーム デザイナー
瀬高 和也さん
移転による30%のオフィス面積削減。それを叶えたひとつはサイネージシステム
オフィス面積が減った分、展示できる製品数は限られます。そこで一部の小型計測機器を中心に実機展示し、それらも含めた幅広い製品情報は、「オイテミンフォ(Oiteminfo)」で発信していくこととしました。
当初は製品についての映像を流すだけで…と考えたのですが、それではお客様は漠然と見るだけです。
オイテミンフォは、お客様自らが製品名の書かれたプレートをリーダーにかざして見るシステムなので、“自分で情報を取りに行く”というイメージ。もっと積極的に、興味を持って見てもらえると思いました。
堀場製作所
総務部 支店総務チーム マネジャー
西川 徹さん
オイテミンフォは体験型なので、お客様と距離を縮めることにも役立っています。
デジタルコンテンツはメンテナンスがラクだし、子供向けのものや、より専門的なものなどシーンに応じた情報の切り替えが可能です。
(瀬高さん)
そのほか、オフィスフロアの「本当にモノが入るのだろうか?」「日々の使い勝手は悪くならないのか?」という不安は、内田洋行とパワープレイスによる各種シミュレーションで解決していきました。
社員のモチベーション向上という副次効果も
洗練されたデザインが印象的な同フロアは、優秀な人材獲得や社員のモチベーション向上にもつながっています。分析センターはガラス張りの完全個室化とすることで、機密を守りながら製品の見せる化を実現しました。分析目的のお客様も、それ以外の方にも実機を見てもらえる機会が増えました。
また、そこで働く社員も“自分の部屋”という意識で整理整頓を心がけるようになったそうです。
だける大きな要因の一つになります。
今回職場環境の変化が社員のモチベーションに少なからず影響を与えることを体験しました。
オフィスデザインの重要性を再認識し、この経験を世界中の他のオフィスでも活かしていきたいです。
(瀬高さん)
元気No.1&プレミアムなオフィス
コミュニケーションを活性化するため、グループ会社間・部署間の仕切りを無くし、ユニバーサルレイアウトを導入しました。背の高い収納もなく、フロア全体を見渡せるようになっています。また、オフィス中央には「コミュニケーション・スペース」を配置し、いつでも集まってミーティングができるような環境を整えました。
会社の基本方針である“HORIBA Group is One Company”を実現しています。
営業のフロアは3フロアありますが、会社ごとではなく担当製品ごとにスタックしました。旧オフィスとは違うコミュニケーションの形が生まれ、情報共有のスピードも速くなりました。
(西川さん)
ユニバーサルレイアウトの導入により、これまで各部署で管理していた複合機やプリンターはフロアごとの管理となりました。認証システムを導入することで全体のプリンター台数は7割以上減らし、コストダウンも実現しています。
多様なコミュニケーション、ファンづくり
道行く人や地域の人々に対してのコミュニケーションを豊かにする方法として、HORIBAにおいて初の試みとなったのがショーウィンドウです。
道路に面したディスプレイでは新製品情報と、企業情報を動画で流しています。通りがかりの人はショーウィンドウを見ることにより、看板だけではわからないHORIBAについて知ることができます。幅広いターゲットを想定したオフィスづくりにより、既存のお客様だけではなく、小学生向けの体験学習も実施しました。町内会からはオフィス見学の希望もあるそうです。
本社が京都なので、関東での知名度を上げたいという思いがあります。
一般向けの製品ではないこともあり、今まではHORIBAが何をしている会社なのか知ってもらう機会がなかなか作れませんでした。
これまでは、営業スタッフが戻ってきて事務をする拠点というイメージだったオフィスが、情報発信の拠点に変わったことが嬉しいですね。
(西川さん)
スペース紹介
ご担当者様の声
全面移転で、以前から抱えていた複数の課題を解決できました。分析センターとセミナールームのフロアを“見せる”デザインにしたことで、お客様へのプレゼンテーション力アップという大きな成果はもちろん、社員のモチベーション向上という嬉しい副次的効果もありました。今後もどんどん情報を発信して、より多くの方にHORIBAのことを知ってもらいたいです。
(2011年10月移転)
担当営業の声
今回、株式会社堀場製作所様の移転のお手伝いができて大変うれしく思います。
特に新オフィス構築においてはコンセプトメークを含め非常に多くの時間を掛け、求めるべき姿を共に模索できたのではないかと感じております。
この移転を機に、堀場製作所様、そして、その先のお客様にご満足いただける、そのようなオフィスになっていただければと思います。
長澤 晋 (株式会社内田洋行 首都圏営業部)
お客さまについて株式会社堀場製作所 東京セールスオフィス 様
社是「おもしろおかしく」
人生の一番よい時期を過ごす「会社での日常」を
積極的でエキサイティングなものに。
1953年設立以来、分析・計測機器の総合メーカーとして、自動車や半導体産業をはじめ新素材、エネルギー、鉄鋼、食品、バイオ、化学など多分野における製品を開発・生産。世界中の環境保全、安全や健康、さらにはエネルギー問題の改善に貢献している。
導入された商品・ソリューション
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