株式会社放送衛星システム 様展示スペース新設 事例紹介

専門性が高い事業内容と技術力を、ご来客の皆様に直感的にご理解いただくための展示スペースを新設。新本社を象徴する魅力的かつ重要な価値ある場所に

業種:
情報・通信業(放送衛星の調達・運用・管理および基幹放送局提供事業)
入居人数:
約70名(新社屋全体)
面積:
約70 ㎡ (展示スペース+待合コーナー)

株式会社放送衛星システム様(以下、B-SAT様)は、創業の地である渋谷から本社およびアップリンクセンター*機能を移転するため、府中市に自社ビルを新築されました。その設計の際に、確保されたのは展示スペース。これまで社内に点在していた会社の歴史や放送衛星に関する資料を、ご来社される方々に見ていただこうという思いからでした。当初は、新オフィスが落ち着いてから着手する予定でしたが、新社屋の竣工が近づくにつれ、訪問のご希望が急増。せっかくなら2025年7月の移転からそう時間を空けず展示スペースもご覧いただきたいと、急きょプロジェクトが立ち上がりました。同年5月上旬のコンペにお声がけいただいた内田洋行は、空間デザインとともにコンテンツの見せ方、内容に踏み込んだプランをご提案。高い評価をいただいてパートナーに選出いただいたのち、4か月足らずというタイトなスケジュールの中、B-SAT様のプロジェクトチームの皆様とともに8月中のお披露目を実現しました。
* 放送局から送られてきた放送番組信号を電波としてB-SAT所有の放送衛星に届ける業務

お客様の課題

  • 旧社屋に点在していた貴重な資料をまとめて展示する場を構築したい。
  • 事業内容や技術的優位性を来訪者にわかりやすくご紹介したい。
  • 品質に妥協せずに、約4か月後にはお披露目できるよう完成させたい。

UCHIDAの支援

  • 空間デザインとともに、図版やアニメーションも用いた直感的に理解できるコンテンツを制作
  • 「人」にスポットをあてた「B-SAT TEAM WALL」も別途ご提案
  • ウチダグループのチーム力を発揮し、設計から施工までスピーディに対応

ポイント紹介

展示スペースの目的は、会社の歴史や事業内容、そして衛星放送における取り組みとそれを支える技術をステークホルダーの方々にご理解いただくこと

放送衛星を所有し、BS放送を全国にお届けしている日本で唯一の会社であるB-SAT様。文字通り、日本の衛星放送を支えてきた沿革の中で、放送衛星の模型をはじめ、ほかでは見られない貴重な資料もたくさん保有されています。

「一部、社長室などに飾っているものもありましたが、社屋のあちこちに点在し、中には倉庫の奥に保管したままのものもありました。これらをご来社される関係者の方々にご覧いただきたいと、社屋を設計する際に展示スペースを確保したのが始まりです」と、購買責任者としてプロジェクトにかかわられた木股宗祐様。

「加えて」とチーフエンジニアの松原晃久様が「私たちは、当社のお客様である放送事業者様に、事業の内容やそこにどのような技術が使われているかが伝わりにくいという長年の課題を抱えていました。展示スペースの場でそれらをわかりやすくお伝えして、ステークホルダーの皆様にも当社のファンになっていただきたいという思いもありました」とお話しくださいました。

しかし、B-SAT様が展示スペースをつくるのは初めてで、しかも、数年先と考えていた開設が大幅に前倒しに。「そこでコンペを急きょ開催したのですが、内田洋行さんのデザインを見たとき、アーチの中に引き込まれそうな感覚を覚えました。放送衛星の模型の展示方法も印象的ですし、各コンテンツもコンペの段階にもかかわらず、当社の複雑な業務をよく理解して噛み砕いたうえでプランを練ってくれていることがわかり、ぜひお願いしたいと思いました」と総合企画室専任部長の斎藤恭一様も内田洋行とのファーストコンタクトを振り返られます。

コンテンツ製作のための事業部門へのインタビューが「外から見たB-SAT」の姿を浮き彫りにし、自分たちの特性や技術優位性を再認識する機会に

B-SAT様の展示スペースは一般公開ではなく、関係者の方々に限ります。そのためコンテンツもプロフェッショナルなレベルが要求されました。その一方、ほかの事業を専門にしている人が見ても、わかりやすくなければなりません。プロジェクトがスタートして内田洋行がまず着手したのは、B-SAT様の事業をご紹介するコンテンツを製作するため、各部門の技術者の方々にお話しを伺うことでした。

「実は、私も会社にいながらわからないことがあるくらい、それぞれが専門性の高い事業なのです。内田洋行さんのメンバーは、斎藤や松原をはじめとするプロフェッショナルな技術者の話をしっかりインプットして、日を置かずにわかりやすいコンテンツとして提案してくださった。すごいチームだと思いました」(木股様)。それも超多忙な技術者の方々が、熱を持って積極的に資料の準備や提案などを行ってくださったおかげです。

「技術者からすると、内田洋行さんが外からの目線で、B-SATのここが素晴らしい、またこうした表現のほうがわかりやすいといったことを示してくれたことが新鮮でした。このインタビューを通して、B-SATが大切にすべきことは何なのかを各自が再認識できた意義は大きかったと思います」(松原様)。また、本社移転後には、出社された技術部門以外の方々も展示スペースの工事をご覧になってアイデアを出してくださるなど、早くから関心の高さが伺えました。

新本社へのご来訪者様が必ず立ち寄ってくださる、魅力的な展示スペースが完成。ポイントは「何のために、誰に向けてつくるか」の軸をぶらさなかったこと

そうして、4つの事業ごとに2分間のアニメーションとパネルを製作。それと同時に衛星模型の展示や沿革をまとめた年表なども仕上げ、さらに空間デザインもブラッシュアップして、移転から約1か月後のタイミングで完成に至りました。以降、展示スペースは、ご来訪者が必ず立ち寄られる、新社屋の中でも重要な場所になったといいます。

「内田洋行さんに依頼しなかったら、ここまでの価値は示せなかったと思います。プロフェッショナルな知識がある方でも、そうでない方でも満足いただけるコンテンツ、さらに人を惹きつける空間デザインと、私たちの想像をはるかに超える提案をしてくださったおかげです」(松原様)。

「私たちは、何の目的で、誰に向けて訴求するためにつくるのかを最初から明確にしてきました。その軸をしっかり共有してプロジェクトを進行できたのがよかったと思います。また内田洋行さんのレスポンスが非常によかった。あのスピード感にとても感謝しています」(斎藤様)。

その後、内田洋行は同じフロアにある待合コーナーの壁に「B-SAT TEAM WALL」をつくることをご提案。放送衛星や会社の事業にかかわった国内外の方々の写真や表彰状を展示できる場所が完成しました。さらに「今、会社のことをいちばんよく知っているのは内田洋行さんだから」ということで、人事のご担当者より新卒採用向けの動画制作もご依頼いただくなど、よいご縁が続いています。

ご担当者様の声

ご担当者様の声

内田洋行さんが私たちの狙いを熟知したうえで、どんどん提案をしてくださった。そこで互いに高め合って、いいコンテンツ、空間デザインができたのだと思います。今度、ジョブシャドウイングで高校生が来社しますので、若い人たちの反応が楽しみです。

株式会社 放送衛星システム
統合企画室 専任部長
斎藤 恭一 様(右)

内田洋行さんの引き出しの多さに感動しました。長年のオフィスやショールームの構築により蓄積された経験、知見のもと、この場所をいかに有効に使うかを考えてくださった結果、我々の想定を何個も超える展示スペースが実現しました。感謝しています。

株式会社 放送衛星システム
統合企画室 チーフ・エンジニア
松原 晃久 様(中)

施工のウチダテクノさんや業者さんまでが、この展示スペースの位置付けをきちんと理解して仕事をしてくださり、ウチダグループのチーム力を感じました。そのうえ、工事中もデザイナーさんたちは定期的に、営業さんはほぼ毎日、現場確認に来てくださり、とても安心でした。

株式会社 放送衛星システム
経営管理室 副部長
木股 宗祐 様(左)

営業担当・設計・デザイナーの声

B-SAT様が弊社のお客様ご相談センターにコンタクトくださったことがご縁で、「宇宙」というとてもロマンがあるフィールドで働いている皆様と仕事をさせていただき、光栄でした。時代の変化やB-SAT様の成長に合わせて、展示スペースもどんどん進化することでしょう。今後ともよろしくお願いいたします。

株式会社内田洋行
エンダープライズエンジニアリング事業部 桐谷 徹

地球と宇宙を舞台に活躍するB-SAT様を思い、全体的に浮遊感のあるショールームを設計できないかと考えました。展示用の台を設置せず、展示はすべて壁面を利用して構築しています。コンテンツは事業の紹介とヒストリーの展示、および人にフォーカスした内容で構成しています。
これまで何も知らずに衛星放送を観ていた裏側で、こんなにも高度で世界的なお仕事があったのだと、知れば知るほど驚きの連続でした。将来的な更新の容易さにも配慮し、事業の発展とともに進歩するショールームとなりましたました。

パワープレイス株式会社
東日本デザインセンター 片桐 昂樹(空間デザイン)
株式会社内田洋行
共創システムデザイン課 五十嶋 さやか(コンテンツデザイン)
パワープレイス株式会社
ビジュアライゼーションデザイン室 倉内 慎介(コンテンツデザイン)

お客様について

株式会社放送衛星システム(B-SAT)様

BS放送を全国にお届けする日本唯一の会社として、1993年4月にオールジャパン体制で設立されたB-SAT様。現在は4機の衛星を所有・保有し、24時間365日、社員の皆様がそれぞれの持ち場でBS放送を支えています。自然災害発生時でも放送を安定的に継続するための運用訓練や設備対策にも注力。2025年には本社の移転や組織改正など、より強固な体制を整えました。今後も、宇宙を舞台とした技術の進歩と豊かな放送文化の発展に貢献し、信頼と期待に応えられるよう、最大限の努力の継続を明言されています。

▶︎株式会社放送衛星システム

※記事内容や役職等は取材当時のものです。(2026年6月取材)

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