第7回 ITを活用しよう

2011/10/20

IBM戦略コンサルティンググループの大池です。
これまで生産性、創造性を高めるためには、何を変えるべきなのかを述べてきましたが、今回はそのためにITをどう活用すべきかについて考えてみたいと思います。

ITと言えば、事務作業の効率化を支援するものというイメージが強いですが、ITの効用が最大限に発揮されるよう、働き方をその特性に合わせるべきという考えも成り立ちます。

これまでの技術革新の流れを見てみると、古くはメインフレームの登場により、あるプロセスにのっとったデータ処理が可能になりました。そして複数のコンピュータをネットワークを使って連携させ処理することでスループットや可用性を高める、分散コンピューティングの時代を経て、一人一人がコンピュータ(PC)を持つようになりました。アクセスポイントの充実と高速化によりインターネットが爆発的に普及し、ユーザーインターフェースの進化により個人がネットワーク上でつながりをもって活動できるソーシャルの世界が広がったわけです。必要性に応じて、組織内、組織をまたがって、もしくは企業の壁を超えて必要なときに「つながる」こともできるようになりました。

このソーシャルの世界は従来のコラボレーションのあり方も進化させます。俊敏性、即応性に優れ、意思決定や顧客サポートなどにおいても素早く対応することができるからです。

まさに境界を越えて働く、創造性を備えた専門家との協業といったことが容易にできるようになってきました。また、組織における個人や部門間の関係を分析するための技術であるSocial Network Analysis(SNA)なども実用化されています。組織図が実務レベルの関係を表しているとは限らないことや、組織長が必ずしもコミュニケーションの中心にいるわけではないことなども簡単に見て取れます。組織の壁を越えて、最適な人物とコンタクトするための最短のパスを見つけ出すこともできます。組織ごとの人的ネットワークを図式化、数値化することも可能ですし、他のデータとぶつけることで有望なリーダー予備軍を探す手法まで研究されています。

一方でセキュリティーの確保やより使いやすいコラボレーション手段の提供といったことが益々求められるようになってまいりました。

「働く場」としてのワークプレースは物理的な場所や時間に依存せず、経験や感情を含む様々な情報を共有するイノベーションを生む風土とも言えそうです。
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