第1回 はじめに

2011/4/20

はじめまして、内田洋行知的生産性研究所の平山と申します。今回より「働く×しかけ」と題して、働き方と「場」の関わりをテーマにエッセイを担当させていただきます。今回は初回ですので、私が所属する知的生産性研究所の自己紹介を兼ねて、この四半世紀くらいの「働き方」の変化について振り返ってみたいと思います。

知的生産性研究所は、内田洋行の企業内研究所として1989年に発足しました。通産省(当時)にニューオフィス推進委員会が設置され「ニューオフィス化推進についての提言」が発表されたのが1987年ですので、世はまさに「ニューオフィス・ブーム」の真っ只中。しかし当時の知的生産性研究所は、オフィス(働く場)の在り方を議論する前に、まず「働き方」や「働く意味」について考えてみようという問題意識で活動を行っていました。

当時の研究テーマを振り返ってみると、「組織行動様式研究会」「企業文化研究会」「職場のストレスと生産性の研究」といったタイトルが並んでいますので、どちらかというと組織論や行動科学といった社会科学的なアプローチに注力していたとも言えます。

そのなかで、後にテレワークという働き方に繋がっていくサテライト・オフィスの実証実験や、モバイル・ワークの前身とも言える協調分散型ワークスタイルの研究がスタートしました。しかし、当時はまだインターネット前夜。これらの新しい働き方もアイデア先行の面は否めず、技術やコスト面では制約が大きかったと思います。

この状況が一新するのが、1995年のWindows95の登場。続いて1998年のINS64から始まるブロードバンド化の流れです。そして携帯電話の普及、更にモバイルサービスの急速な発展とともに、ワークスタイルの変化・多様化が本格化してきたと言えるでしょう。

このように、道具や環境はどんどん便利になってきました。しかし、「働き方」や「働く意味」と連携した「働く場」の研究は、まだまだ途上だと思います。このエッセイでは、これらのテーマについて、いろいろな視点から話題や論点を提示できればと考えています。決して模範解答ではなく、問題提起や悩みの発露になってしまうかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
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