Change Working コラム

シーンを描く

2017年05月25日

シーンを描く

知的生産性研究所の平山です。前回のコラムでは働き方変革の目標を考える際に、企業理念や経営戦略といった会社の視点からみた「在るべき姿」と、「こんな風に働けると嬉しいな」と思える社員目線での「在りたき姿」を一致させることの重要性についてお話ししました。今回は、その具体的な方法である「シーン・メイキング®」という手法についてご紹介します。

シーン・メイキング・メソッドは、その名が示すとおり、働いている光景(シーン)を描きだすことによって、変革目標を具体的な日常行動として表現し共有する方法です。前回も触れましたが「在るべき姿」は、企業理念、行動規範、組織風土目標といった形で示されることが多く、一般に抽象的な表現にならざるを得ません。もちろん、大きな方向感を示すという意味では、こと細かに立ち居振る舞いを決めるようなことは無意味で、抽象的(コンセプチュアル)な表現となることは何ら問題ではありません。ただ、そのままでは方向感は解っても具体的にどうすれば良いのかということがイメージしにくく、何となく他人事になってしまったり、人により様々な受け取り方になってしまったりするため、このコンセプトを具体的な行動目標に展開することが重要となります。

シーン・メイキング・メソッドは、この具体的な行動目標に落とし組むプロセスに社員が加わり、「在るべき姿」の本質を理解したうえで、自分だったらこのように日常行動の中で具体化したいという想いを込めた「在りたき姿」として描きだす手法です。シーンとして「在りたき姿」を描くことにより、「在るべき姿」に対する人それぞれの解釈が可視化され、それにより更に議論を深めることができます。また、自分の日常の仕事とはちょっと縁遠い話のように感じていた「在るべき姿」が、実は日々の業務や社内外の人との接し方と繋がっているものであることが理解できます。更に、具体的な日常行動として目標が明確化されると、現状との違いが浮かび上がるため、その差分を埋めるという観点から「在るべき姿」を実現するための道筋が見えてきます。

もちろん、社員全員でシーン・メイキングができるのか、一部のメンバ-が代表して検討した場合どのように合意形成をするのか、描きだされた数多くの「在りたき姿」をどのように扱うのか、「在りたき姿」と「在るべき姿」の一貫性をどう確保するのか、そもそもどうやって「在りたき姿」をシーンとして描きだすのか、といった様々な要件をクリアする必要はあります。しかし、それらは手法的に解決できることであり、大切なのは経営視点での変革目標である「在るべき姿」と、社員にとって共感できる「在りたき姿」を一致させることです。今回のコラムでご紹介したメソッド以外にも、この両者を繋げる方法はいろいろあると思います。働き方変革のプロジェクトを進めようと考えている方は、ぜひ考えてみると良いでしょう。

*シーン・メイキング®は株式会社内田洋行の登録商標です。

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