Change Working コラム

As Is と To Be

2017年01月31日

As Is と To Be

知的生産性研究所の平山です。前回のコラムから少し間が開いてしまい、更新しないまま新しい年を迎えてしまいました。そんな緩いコラムで恐縮ですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。その間、世の中では働き方に関わるいろいろな話題や事件が頻出し、働き方変革は社会的現象と言えるような状況になっています。そんな時こそ、なぜ働き方を変えるのか、何を目的にどのような目標を目指して働き方を変えるのかという、しっかりと地に足を着けた議論が大切だと思います。今回は、この変革目的を決める際によく議論になる As Is と To Be という2つのアプローチ方法について考えてみたいと思います。

As Is とは現状という意味で使われる表現ですが、私たちは現状分析に基づき変革目的を決める進め方を指してこのように表現しています。To Be は目標という意味で使われることが多いですが、ここでは理想とする「在りたき姿」を描き、それを実現することを目的とする進め方という意味と考えてください。As Is アプローチの場合は、現状分析で問題を抽出し問題点を明らかにしたうえで、優先順位が高いものを課題とし解決していくという進め方になります。それに対して To Be アプローチの場合は、まず目標となる「在りたき姿」を描き、それと現状の差分を図り、その差を埋めるために必要な課題を明らかにしていくという進め方になります。

ではこの As Is と To Be、どちらが働き方変革に向いているのでしょうか。ここを解決しなければ何も始まらない、といった真っ先に着手すべき問題や問題点がはっきりしている場合は、As Is のほうが進めやすいと思います。また、在りたき働き方を実現するということではなく、身近な問題を解決するという狙いで働き方を見直す場合も、As Is のほうが良いでしょう。一方、問題点が数多くあり優先順位づけが必要な場合や、一筋縄ではいかない難しい問題が潜んでいそうな場合は、全体の姿を俯瞰するという意味で To Be のほうが向いているようです。もちろん、在りたき働き方を描き実現することが狙いの場合は、迷うことなく To Be アプローチとなります。

実際には、私たちコンサルタントがお手伝いするプロジェクトの多くは、To Be アプローチを採っています。それは、個別の問題解決では目指している成果が得られない、目標とする姿を明らかにしてそれを実現するための全体像を描き実行していくほうが大きな成果を得やすいという判断をされることが多いということでしょう。As Is を否定するものではありませんが、どのような姿を実現するために変革するのかという変革目標は、現状分析の結果得られるものではなく、企業理念のような会社全体の方向感と、それを行動に移す社員の想いのなかに存在するものと考えると、まず在りたき姿を検討する To Be のほうが、変革という言葉により馴染むのかもしれません。

次回のコラムは、To Be アプローチにおいてどのように目標を描くかという方法についてお話ししたいと思います。

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