Change Working コラム

「情報と知識」って何だろう

2014年08月07日

「情報と知識」って何だろう

前回のコラムでは、「働き方」変革の具体的な取り組みを考える際に切り口となる、「Knowledge」(情報や知識の扱い方)、「Organization」(組織の風土)、「Process & Communication」(プロセスとコミュニケーション)という3つの視点をご紹介しました。今回は、そのひとつである「情報と知識」について考えてみたいと思います。

「情報」と「知識」。両方とも日常よく使う言葉ですが、その定義はひとによりまちまちで、両者の違いも解ったようで解りにくいものかもしれません。いろいろな解釈があるかと思いますが、ここでは「情報」とは何らかの表現(文字・会話・絵図など)を通じて伝えられる内容であり、「知識」とは情報や経験を通じて得られる理解であると捉えてみたいと思います。

こうして「情報」と「知識」を別物として考えると、私たちが仕事のなかでこの両者とうまくつきあっていく方法も、ちょっと違っていることが解ります。「情報」は表現を通じて伝達や共有されるものですので、どううまく表現するか、その表現をどのような媒体を使って伝えるか、伝えられた内容を状況に応じてどのように加工して再表現するか、といったことが重要になります。

一方、「知識」は「情報」が「理解」されることがポイントですので、誰にとっての「知識」か、どのように使われる「知識」か、ということがポイントとなります。たとえ正確で新鮮な情報でも、「私」にとって全く興味のない内容なら、それは「私の知識」にはなり得ません。「知識」が実践知として有効に活用されるためには、「これは役に立つ」という関心や共感、「もっとこうすれば良いのでは」という練り上げ、仲間と意見をぶつけ合い更に役に立つものにしていく協創、それを他の人の役に立つように共有していく組織知化といったプロセスが重要となってきます。

また「知識」には、「経験」を通じて気づきを起こし内在化されるという側面もあります。従って、私たちが仕事を通じてどのような経験を得ることができるのか、その経験を「知識」の素材として活かすためにはどうすれば良いのか、といった視点も重要です。

以上、私たちが普段何気なく使う「情報」と「知識」という概念について、その違いとそれぞれをうまく使っていくポイントを考えてみました。もちろん、ここでの捉え方はビジネスの現場に即したひとつの見方にすぎません。他にも多くの捉え方や論点があると思います。もし「情報」と「知識」という言葉に興味をもたれたら、ぜひいろいろな仮説を調べてみると良いでしょう。一見、概念的な議論にみえますが、「情報」と「知識」に関わる仮説に登場する視点は、意外とビジネスの現場で使えるヒントとなるものが多く含まれていると思います。

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