積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社 様オープンイノベーション施設開設 事例紹介

社会と事業の未来を拓く新しい価値の創造に向け、多様な人との多様なコミュニケーションを活性する真の意味のオープンイノベーション施設を構築

業種:
建設業
入居人数:
約70名(常駐者)
面積:
約882.45 ㎡

積水ハウスグループのグローバルビジョン“「わが家」を世界一幸せな場所にする”を実現すべく、同グループの技術・顧客基盤・データ・人財を活用し、オープンイノベーションのさらなる推進と人財育成を目的に2024年2月に設立された積水ハウスイノベーション&コミュニケーション株式会社様(以下、積水ハウス イノコム様)。その拠点として同年9月に開設されたのが「イノコム スクエア(InnoCom Square)」です。この施設の目的は、積水ハウス様が創業60周年の際に掲げた第3フェーズのビジョン「人生100年時代の幸せ」を実現するために、常駐する積水ハウスグループのイノベーティブな人財や研究者たちが、日々の業務で育まれるコミュニケーションからイノベーションを生み出す「価値創造の場」となること。そのため、グループだけでは解決できない、暮らしにまつわる社会課題解決に向けて、スタートアップ企業を募るリバースピッチイベントをはじめ、さまざまな交流を活性化するステージとしても積極的に活用されています。
内田洋行は、博報堂様、丹青社様とコラボレーションし、それぞれの強み、持ち味を発揮して、積水ハウスイノコム様ならではの新しいオープンイノベーション施設の構築を支援しました。

お客様の課題

  • コミュニケーションの多様性を実現し、その価値を最大限に高める場にしたい。
  • コミュニケーションストレスをなくしたい

UCHIDAの支援

  • コミュニケーションデザインを担当し、企画段階からICTおよびAVシステムの設計を行い、空間デザインと融合したより魅力的なコミュニケーションシーンを提案。

ポイント紹介

「イノコム・スクエア」の構築に際しパートナーに求めたのは、われわれのおぼろげなイメージを読み解いて形で示し、とことんつきあってくれる熱い情熱だった

積水ハウス様の創業60周年にあたる2020年に、社長から「積水ハウスのイノベーションを推進するための施設を検討するように」という直々の指示を受けられた久松様(当時、経営企画部 新規事業戦略室長)。メンバーから5人をアサインしてスタートした「溜池プロジェクト」で、まず着手したのは情報収集でした。20箇所以上の施設を見学して強まったのは「コンサルさんにお任せっぱなしでなく、自分たちでコンセプトからしっかり考えて、納得したものをつくりたい」という思いだったそう。「当初はより多く集客するために大箱を用意したものの、今はコロナで閉館中」という状態の施設が多かったこともあり、アフターコロナを見据えた施設のあり方についても検討を必要としました。

そこでパートナーに求めたのは「私たちがやりたいことをしっかり受け止めて、おぼろげなイメージをきちんと可視化して示してくれ、その実現に向けてとことん付き合ってくれる方々」だったと久松様。「中でも印象的だった」と振り返られるのは、内田洋行を訪問した際に体感した「屋台大学 *」の取り組みだったとお話くださいました。「オープンイノベーションでコミュニケーションを取っているおもしろい例だと感じました。なにより、皆さんの本気度と情熱が素晴らしかった。一つのプロジェクトに、こんなに情熱を持って取り組んでいる人がいる会社なら、同じ熱量で私たちのことも一緒に考えてくれそうだと感じました」

* 屋台大学とは、専門家や有識者、クリエイターなどさまざまな方をお迎えし、屋台で一杯やるような感覚のセミナーです。パワープレイス株式会社(内田洋行グループ)主催で2010年より継続開催中。

イノベーションを起こすには、コミュニケーションはどうあるべきかを検討し、プランの基軸にして、ストレスフリーな多様なコミュニケーションを実現

そうして、博報堂様(施設のブランディング)、丹青社様(空間デザイン)とともにパートナーに選択いただいた内田洋行は、コミュニケーションデザインを担当させていただきました。 「イノベーションにとってコミュニケーションが重要という認識はありましたが、内田洋行さんから、イノベーションを起こすためのコミュニケーションはどうあるべきか、ということを教わった気がします。内田洋行さんが持っているコミュニケーションを最大限にストレスなく行うためのノウハウが、とても参考になりました」と久松様。

内田洋行は、イノコム・スクエアのミッションの観点、新規事業のスタートパターンの観点(オンラインセレクション → 公募 → ピンポイント面談 → コネクション・紹介)から、通常の執務時や来客を招いてのイベント時に、どこでどのようなシーンが繰り広げられ、そこにどんなコミュニケーションツールが必要になるかを徹底検証。ICT、AVに加え空間をもコミュニケーションツールと捉えて、多様な人々が多様なコミュニケーションをノンストレスで行える設えを、空間設計と融合する形でご提案しました。

目的や人、シーンに合わせた多様なコミュニケーションの仕掛けづくりにより、
“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というビジョンに向けて一歩前進

コミュニケーションとひとことで言っても、オンライン、リアル、カジュアル、オフィシャルなどさまざまな形がありますが、イノコム・スクエアでは、コミュニケーションの多様性を実現し、その価値を最大限に高めるための空間づくりと設備仕掛けを行いました。たとえば、偶発的なコミュニケーションが期待できるキッチンカウンターの周辺やエントランスには、話のきっかけにもなるデジタルサイネージを設置。多目的スペースには、可動式のモニターを備え、フレキシブルに社交的なコミュニケーションが取れる環境を整えました。また、イベントスペースはワークショップ、ピッチイベントなど、対面・ハイブリッドを問わずさまざまな催しが開催できるICT設備を装備。「ClickShare Bar」の設置でハイブリッドミーティングがノンストレスで行える会議室は、円滑なコミュニケーションをサポートします。

「加えて、自分と対話というコミュニケーションもあると私は思っているんですね。その点、眺めのよい窓辺のソロ席は、集中したり逆にぼーっとして、自分の考えを整理するのにうってつけの場です」と久松様。インプットとアウトプットあるいは、動と静の抜群なバランスが心地よいコミュニケーションには欠かせません。

「イノベーションを起こすことが目的ではなく、ビジョンを実現するために価値を提供し続けることが、イノコム・スクエアの役目。また、他企業、地方自治体、教育機関といった外部パートナーと積水ハウスをつなぐHUB的な機能も課せられていますので、さらなる出会いを求めて運用面でもコミュニケーション向上に努めます」とまだまだ熱い久松様。今後のイノコム・スクエアの活動に大きな期待が寄せられています。

ご担当者様の声

ご担当者様の声

オフィスや施設をつくる際にもっとも重要なのは、自分たちは何をしたいのか、何が優先課題として高いのかを、まず自分の力でしっかり考えること。そうして生まれたおぼろげなイメージを明確な輪郭に落とし込んでくれるパートナーを選ぶことだと思います。内田洋行さんはまさしく、私達の悩みをしっかり受け止めてくれ、経験や知識からその解決策を、情熱を持って提案してくれる頼もしい存在でした。これからもお付き合いさせていただきたいと思っています。

積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社
エグゼクティブ・イノベーション・マネジャー
久松 崇 様

担当営業・デザイナー・PMの声

基本設計段階からコミュニケーションデザインとして参画させていただいたことで、内田洋行の強みであるAV、ICTと、追求し続けているオフィスを舞台としたコミュニケーションの活性化のノウハウを総合したご提案が叶いました。また、当社のメンバーの熱量をご評価いただきましたが、この巡り合いは、久松様の熱い思いと行動力があったからこそだと感謝しております。今後も全力でご支援させていただきますので、よろしくお願いいたします。

株式会社内田洋行
 谷口 彩子(営業担当)
 五十嶋 さやか(コミュニケーションデザイン)
 堀川 和聖(ICTシステム設計)
 関根 洋一(AVシステム設計)

パワープレイス株式会社
 倉内 慎介(コミュニケーションデザイン)

お客様について

積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社

未来を変革する事業の創出により、「住まいと暮らし」にまつわる社会課題の解決を目指して2024年2月に設立された積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社様。その拠点である「イノコム・スクエア」は、積水ハウス様が日本生命様との共同開発で2024年5月に竣工した次世代型ハイグレードビル「赤坂グリーンクロス」内という抜群なロケーションにあります。このワクワクした空間で、さまざまな価値観を持つ人と人とのコミュニケーションを育むことにより、未来の暮らしを実現するアイデアを創出することを目的に、自由にデザインできるオープンイノベーションの新しいカタチを追求されています。

積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社 企業サイト

※記事内容や役職等は取材当時のものです。(2025年7月取材)

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