株式会社ミロク情報サービス 様オフィス移転 事例紹介

都内3か所に分散していた開発部門を集約。創造力と生産性を高めるフレキシブルなオフィスで、業務の効率化と働き方改革を推進

業種:
情報・通信業
入居人数:
約300 名
面積:
約2,015 ㎡

財務・会計・税務システムおよび経営情報サービスを開発・販売されている株式会社ミロク情報サービス様は、企業の成長に伴って従業員が増加し、オフィスが手狭になっていました。特に課題となっていたのが東京の開発部門。都内3か所に分散し、さらにうち一つは3フロアに分かれていたため、コミュニケーション不足によって効率性が下がり、環境面の不安も高まっていました。

そこで今回、東京の開発部門を1フロアに集約するとともに、大幅なワークスタイルの改革を実施。コミュニケーションの活性化や自己研鑽意識が醸成される環境を構築することで、自由な創造力、知的生産性を高めるオフィスづくりを実現されました。

お客様の課題

  • 分散している開発部門を1か所に集約し、効率的な働き方を実現したい。
  • コミュニケーションの活性化を図り、創造性、知的生産性を向上したい。
  • 自発的な自己研鑽の意識を醸成させるとともに、優秀な開発人材に選ばれる環境を構築したい。

UCHIDAの支援

  • ワンフロアの執務室に、コミュニケーションの活性化を促すウインドミル型のデスク配置と、偶発的な出会いやクイックミーティングの機会を生む仕掛けづくりを提案。
  • オフィス移転の段階から将来的なABW(Activity Based Working:アクティビティに応じて最適な場所を選択する働き方)の実現まで想定した執務環境を構築。
  • ライブラリーやプレゼンテーションスペースなど、学びの場を構築。

ポイント紹介

若手中心のプロジェクトチームで、開発部門のありたい姿・あるべき姿を明確にして働き方改革を推進

開発部門の移転・オフィス環境改善の検討が本格的にスタートしたのは、2018年2月のこと。

最初に方向付けられたのは、「単なる引越しではなく、移転に併せて現状の課題を解決するための働き方改革を推進する」ということでした。
そのために取り組んだのは、開発部門のありたい姿とあるべき姿の設定。内田洋行は、まず経営層のトップインタビューを実施し、それを受けて開発メンバーで移転検討ワークショップを開催しました。

開発移転検討ワークショップに参加したのは、12人 の開発メンバー。「これからの働き方を考えるという意味で、若手を中心に、発言力のあるメンバーをアサインしました」(プロジェクトオーナー 取締役常務執行役員 岩間崇浩様)。
ワークショップは、内田洋行のオフィスで実施しました。
「オフィス見学とともに、さまざまな事例も見せていただき、最新のオフィスはこのように進化しているのだということを目の当たりにすることができました。その上で、私たちはどういうオフィス、働き方を目指していくべきかを具体化していきました」(プロジェクトメンバー)。

そうして描かれた「あるべき姿」は、良質なコミュニケーションの強化、モチベーションアップ、効率化の追求、最新技術の探求と高度な技術の習得、優秀な人材採用などを可能にする環境。
その後、このメンバーを中心に、レイアウト検討分科会、情報環境検討分科会、運用検討分科会を設置。それをプロジェクト事務局が支え、内田洋行 がサポートする体制を整えて、のべ50人におよぶプロジェクトの中でより具体的な検討に入りました。

ウインドミル型のデスク配置と、多彩なミーティングスペースの設置により、コミュニケーションを活性化

「以前のオフィスは狭く、設備も古かった。机が島型に配置され、書類も多い、昭和の色が濃いオフィスだと感じていました。それを解消し、別々の拠点から集まった開発メンバーのコミュニケーションをどう取っていくかが課題でしたね」(岩間様)。

コミュニケーションの強化という課題に対し、内田洋行では、執務室にデスクを互い違いに配列するウインドミル型のレイアウトを提案。動線に変化をつけることによって、人と人とが偶発的に接触するようオフィスを設計しました。その上で、各所にクイックミーティングができるスペースを設置。さらにカフェカウンターやリフレッシュエリアなど、リラックスして話せる場づくりも行いました。

「移転前は、他の技術者と電話やメールでしか連絡が取れないことも多かったですが、今は、face to faceで話ができるケースが増えたので、表情からも理解度を見ることができ、効率的な意思疎通ができるようになりました。仕事では直接の接点がない人とも、カフェカウンターで一緒になったことがきっかけで話をするようになるケースも少なくありません」(プロジェクトメンバー)。

インプットとアウトプットの場をまとめ、 学びの場の象徴として「Schola」を構築

さらに、開発者には、広い視野とより高い知識が求められます。そこで、岩間様が大事にされたのが、自己研鑽の意欲を高める場づくりでした。
内田洋行はその思いを受け、専門書を取りそろえるライブラリスペースと大型プロジェクターやホワイトボードを備えるプレゼンテーションスペースを提案。「Schola」(スコラ)と名付けられ、新オフィスを象徴する場のひとつとなりました。

ライブラリスペースには開発者に必要な知識を得るための書籍が豊富に取り揃えられており、自発的な学びを支援する場となりました。利用者も多く、最新書籍のリクエストも寄せられるようになっています。

「プレゼンテーションスペースは、正直、最初は本当に使われるのか心配していました。ですが、今では頻繁に勉強会が開催されています。開発に関する専門的な勉強会はもちろん、オフィスカジュアルについてのセミナーを開こうかなど、バラエティに富んだ企画も出てきています」(プロジェクトメンバー)。
オープンスペースなので、気になったらドリンク片手にちょっとのぞくことができることも高評価です。

「今回の移転や働き方の変革によって、抽象的な言い方ですが、社員が明るくなったと思います。勉強のためのスペースも有効利用できていますし、何事にも前向きに取り組む姿が見られるようになりました。ワンフロアで誰がどんな仕事をしているかが見えることで、生産性向上にも寄与しています。
また、採用についても抜群の効果を発揮しています。ここで働きたいと思ってもらえるオフィスができ、良かったと思います」(岩間様)。

当社のお客様により充実したサービスを提供するため、今後は制度面をさらにブラッシュアップして、自由な創造力と知的生産性を高めていきたい、と、方針を語られました。

ご担当者様の声

ご担当者様の声

さまざまな事例の紹介や提案をいただいたことにより、従来の環境を払拭する新しいオフィスを構築することができました。あとは、このファシリティを活かして、創造性や効率化をさらに高めるための制度改革を推進していきたいと考えています。

株式会社ミロク情報サービス
最高技術責任者 製品開発・サポート本部長 取締役常務執行役員
岩間 崇浩 様

オフィス移転に関わったことのないメンバーがほとんどで、最初は不安もありましたが、自分たちの意見が自分たちの働く場づくりに活かされることに喜びを感じ、前向きに取り組むことができました。ここはこうすればよかったという細かい反省点もありますが、使う側の立場としては、とてもいいオフィスができたと満足しています。そして、この新しいオフィスで成果を出していきたいと思います。

株式会社ミロク情報サービス
プロジェクトメンバーとして分科会に参画された開発部門の方々

担当営業・プロジェクトマネジャーの声

岩間常務、プロジェクト事務局となった本社総務部門の方々、そして何よりプロジェクトメンバーの皆さまの「より良いオフィスをつくろう」という熱い思いに寄り添わせていただきました。移転後に実施したアンケート調査でも高い満足度をいただき、ほっとしています。今後も引き続きお付き合いをさせていただき、ミロク情報サービス様の働き方変革の醸成をご支援させていただきたいと思っています。

株式会社内田洋行
オフィスエンジニアリング事業部 川本 剛志

言葉だけの働き方変革、コミュニケーションの活性化ではなく、MJS開発者のありたい姿を本気で考え抜いていただいたことが、成功の最も大きな要因だったと感じています。加えて、実際に利用するメンバー自身がありたい姿を実現するための運用方法を検討されたことにより、本当の生きたオフィスになったと思います。難しいテーマであった『自発的な自己研鑽』や『優秀な人材の獲得』にも早くも効果がでておりうれしく思います。中長期的な開発システム、開発環境の進化にあわせて、引き続きお手伝いさせていただきます。

パワープレイス株式会社
エンジニアリングセンター プロジェクトマネージャー 平野 大輔

お客様について

株式会社ミロク情報サービス

全国の会計事務所と中堅・中小企業に対し、経営システムおよび経営ノウハウ、経営情報サービスを提供されている株式会社ミロク情報サービス様。現在、約8,400の会計事務所ユーザー、約10万社の中堅・中小企業ユーザーを有し、多彩な情報サービスならびに各種ソリューションサービスを提供することにより、企業の経営改革、業務改善を支援されています。

株式会社ミロク情報サービス 企業サイト

※記事内容や役職等は取材当時のものです。(2019年9月取材)

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