パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 様オフィス統合移転 事例紹介

「楽しむ自分、パナソニックISらしさで新しい価値を生み出す」をワークスタイルコンセプトに、多様性と可変性に富んだワークプレイスを創出

第38回日経ニューオフィス賞「ニューオフィス推進賞」「近畿ニューオフィス推進賞」受賞

業種:
情報処理、ソフトウエア
入居人数:
約3,000名(うちビジネスパートナー約2,000名)
面積:
約13,500 ㎡

経営基盤の強化を目指し、DX戦略を推進しているパナソニックグループ様。そのIT事業会社として、グループ全体の「Panasonic Transformation(PX)」を担っているのがパナソニック インフォメーションシステムズ様(以下パナソニックIS様)です。今回、DX戦略を率先して体現する会社としてさらにパワーアップするために、これまで大阪府内に点在していた8拠点を新設されたばかりの Panasonic XC OSAKA に集結。アクセスと周辺環境が魅力的な立地を生かし、パナソニックグループ内外のステークホルダーの皆さんが集ってイノベーションを生み出すことができる来客フロアと、仲間とつながって一体感を醸成できるオープンで多彩な設えのオフィスフロア(全8フロア)を構築し、2025年2月より稼働されています。
内田洋行はパナソニックIS様が描かれたワークスタイルコンセプトを具現化するデザインコンセプトをご提案し、空間設計、什器の調達、施工工事、オフィスマニュアルの作成をご支援いたしました。

お客様の課題

  • オフィスに行きたいと思う魅力あるオフィスの実現で、出社率を高めたい
  • 集結する8拠点の部署およびお客様が集って、コミュニケーション、コラボレーション、イノベーションを生み出す場を創出したい。
  • 仲間とのコミュニケーション、一体感を醸成できるオープンで多彩な執務室の構築。

UCHIDAの支援

  • インテリアに自然素材を積極的に採り入れるとともに、業務や気分に合わせて選択できる多様な空間を整備して、心地よく働けるオフィスを構築
  • 来客フロア、執務室フロアともに、視線が交錯する多彩な空間を設け、さまざまな出会いや活動を生み出すプランをご提案。
  • ABWの実現により、コミュニケーションの活性化メリハリのある働き方を推進。

ポイント紹介

分散している拠点を集約して、新しい働き方にチャレンジするという革新的なプロジェクトの遂行にあたり、外部パートナーとも連携して活動を開始

今回、ご紹介する案件は大阪府内に分散している8拠点を集約し、約3,000人規模の新オフィスを構築するという大プロジェクトです。そこで広く知見を得るために組織されたのが、パナソニックIS様と外部パートナー(パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社様、カルダー・コンサルタンツ・ジャパン様、Naka Lab.様)とのPMO。パナソニックIS様が主体となるこのPMOを主軸として、オフィスづくりの活動をスタートされました。

まずは、経営層や管理部門へのインタビュー、社員とのワークショップを実施。トップダウンとボトムアップの両軸から新しい働き方を検討し、導き出されたのが「楽しむ自分、パナソニックISらしさで新しい価値を生み出す~掛け声だけで終わらせない!」というワークスタイルコンセプトです。

それと併せてデザインブリーフも作成し、空間設計を担当するパートナーを選択するコンペが行われました。内田洋行とパワープレイスは国際的な設計事務所cdiとジョイントベンチャーとして参加し、パナソニックIS様の思いを「POLYGON PARK」というデザインコンセプトにて表現。多様な形状(POLYGON)が集まって全く新しい形を創るように、それぞれの個性が集まって新しい価値を創り出すことをイメージした空間デザインをご提案しました。

「デザインや施工への評価はもちろんのことですが、移転してからが働き方改革の本当の意味でのスタートだと考えていましたから、求めたのは、長いスパンで伴走いただけるパートナー。その点、内田洋行さんは実績が豊富で、パナソニックグループとしても長年のお付き合いで蓄積された高い信頼感がありました」と人事総務部総務チームの大久保正顕様が、内田洋行への決め手を語ってくださいました。

さまざまなワークスタイルを選択できるオフィスフロア。
コミュニケーションを重視したうえで、没頭できる集中ブースも備え、多様な働き方を支援

「コロナ禍を契機にリモートによるコミュニケーションが増えましたが、コミュニケーションの密度・質となるとやはりリアルコミュニケーションに軍配が上がると思います。そこで、新オフィスは、行きたくなる魅力あるオフィスとすることを重視しました」と大久保様。

ポイントは、業務内容に合わせて働く場が自在に選べるオフィスです。コア側に、オープンなコラボレーションエリアや会議室を集約したうえで、窓側にもさまざまなミーティングスペースを配置。その間にワークスペースを設けることにより、自分の業務を行いながら、他チームの打ち合わせの様子などを感じて、互いに影響しあえる環境を構築しました。もちろんワークに集中したい場合は、窓際のカウンター席やソロワークブース席などを選択することも可能です。

公平性を保ち、将来の組織編成にも柔軟に対応するため、フロアのレイアウトは基本的には統一していますが、水辺、大地、芝生といった自然の公園(PARK)をイメージさせるカラーをフロアごとに反映。さらに、入居する部門の代表者とともにコラボレーションエリアなどの什器を決めたことで、フロアごとに景色の変化を感じることもできます。

パナソニックIS様のオフィスでは、社員とビジネスパートナーの方々が同じフロアで業務にあたっています。「情報セキュリティの面などからフロアを分けるという考え方もありますが、プロジェクトは一体となって進めていくものなので、近い場所で業務にあたれるほうが望ましいという経営層の考えもあって、領域を分けるなど法的な部分を遵守したうえで、ワンフロアで業務できる環境にしました」と大久保様。その仕切りには可動かつ見通しも可能な木製ルーバーのスキーマを採用。「仕切りにゆるやかさを持たせたことで、プロジェクトの進行状況の雰囲気や熱量が共有し合え、何かあればすぐにリアルミーティングが行える環境になり、よかったと思っています」(大久保様)

PXを推進する企業の顔を全面に押し出した来客エリア。
さまざまなシーンで社内外の人々を巻き込み、イノベーションを生み出す多彩な空間を創出

9階に設置した来客エリアには、さまざまなイベントや打ち合わせができる環境を構築しました。セミナールームは、多様な形状(POLYGON)を紋様に配したスライディングウォールを開いてコラボレーションエリアと一体化することで、多人数のイベントに対応可能。入居後もさまざまなイベントが行われているそうです。

イベントやプレゼンテーションをさらに充実したものにする2画面投影やサブモニターといったICTの設備も、パナソニックグループ様の最新設備を導入。また、コミュニケーションの活性化につながる映像演出ができる照明「ランターナ」や、鳥のさえずりなどが流せる「環境音ソリューション」、美観と利便性の高い電源用配線ダクト「DCライン」といったパナソニックグループ様のソリューションが、Well-being環境の促進をさらに推し進めており、お客様にもその効果を体感いただける場にもなっています。

社員が気軽に9階に足を運べるように、お昼時には9階でお弁当の販売を行うなど、運用面でも仕掛けを実施。さらにカフェエリアでは門真BYSN施設*で働く社員が焙煎したコーヒーの提供も行うなど、組織内でのDEIへの取り組みも推進されています。
* コーヒーの焙煎業務を行う障害者雇用支援サービス

「新しく綺麗なオフィスで働けることに対して評価が高く、来客の方からも好印象をいただいており、ファミリーデーに参加くださった社員のお子さんからは『こんなオフィスでパパやママが働いているんだ、大きくなったらこういうところで働きたい』という声もあがりました。また、営業部門と事業部門で、自主的に9階エリアで勉強会や懇親会を行うなど、連携も少しずつ進んでいると実感しています。しかし、出社率はまだ目標に届いていません。また、一部固定席化しているところもあるので本来のABW的な働き方ができる仕掛けを考えていきたいと思っています」と大久保様。内田洋行もお手伝いさせていただきます。

第38回日経ニューオフィス賞「ニューオフィス推進賞」「近畿ニューオフィス推進賞」受賞

受賞オフィス紹介「パナソニック インフォメーションシステムズ 大阪本社オフィス」

ご担当者様の声

ご担当者様の声

今回、什器の手配や設備工事など、すべて個別に入札を行った関係で、弊社主体のPMOやパナソニックグループ以外にも、相当数のパートナーが参画するプロジェクトとなりました。その中で内田洋行さんがビル管理やほかの施工会社さんなどに対し、柔軟に調整くださったことで全体をコントロールしながら進めることができました。タイトなスケジュールの中、予定通りに移転が完了できたのも、内田洋行さんの期待を超える働きがあったからこそと感謝しています。これからも、よりよいオフィスとして成長するためのサポートをお願いします。

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
人事総務部総務チーム チームリーダー
大久保 正顕 様

担当営業・デザイナー・PMの声

私が本プロジェクトに携わったのは納品・工事以降でしたが、8拠点3,000人の集約というこれまでに経験したことのない大規模なオフィスの構築に関わることができて自分自身大変良い経験となりました。構築後もPanasonic XC OSAKAには頻繁にお伺いしておりますが、訪問する度に活き活きと働かれている社員の皆様を見て、お客様の目指しておられた「行きたくなるオフィス」が実現できていることを大変嬉しく思っております。
パナソニック インフォメーションシステムズ様と内田洋行の歴史ある良い関係を今後も続けていけるよう、引き続き精一杯ご支援させていただければと思います。

株式会社内田洋行
オフィスエンタープライズ事業部 佐藤 咲紀子

複数拠点を集約して新しい働き方を実現するという大規模かつ意欲的なプロジェクトにおいて、空間構築から支援できたことを嬉しく思います。皆さんそれぞれの個性が集って、新しい価値を創り出せるオフィスになることを願い、数多くの関係者とともに取り組むことができたことは、大変貴重な経験でした。
今後もより良いオフィスを構築できるよう、引き続きご支援させていただければと思います。

パワープレイス株式会社
西日本デザインセンター 大阪デザイン部 室長 飯倉 健自

* 写真左から、株式会社内田洋行 新海 雄二、パワープレイス株式会社 飯倉 健自、株式会社内田洋行 佐藤 咲紀子、株式会社内田洋行 辻 英孝

お客様について

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社

パナソニックグループ様の情報システム部門を母体として発足して以降、ブランドメッセージ「デジタルで、幸せをつくろう。」の実現に向けて、社業の発展に努め続けていらっしゃるパナソニックIS様。パナソニックグループ様が経営基盤強化の重要戦略としている「PX (パナソニック トランスフォーメーション)」の推進をリードするグループのIT企業として、高付加価値のシステム・サービスやグローバルな事業展開で多様な業務システムをサポートすることで存在価値を高めています。そうして培った経験とノウハウを強みに、グループ以外のお客様に対しても、トータルソリューションを提供しているパナソニックIS様。今後も、従業員、取引先、地域社会の皆様を巻き込んでイノベーションを創出される構えです。

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 企業サイト

※記事内容や役職等は取材当時のものです。(2025年9月取材)

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