いま、働き方が再定義されようとしています。テレワークから出社回帰、働く場も多様化し人とのかかわり方も変わっていくなか、自分らしく、よりハッピーに働くにはどうしたら良いのでしょうか?連載コラム「働き方の再定義 ~なりたい自分になるためのヒント~」では、株式会社圓窓 代表取締役 澤円(さわ まどか)さんと一緒に「はたらく」について考えていきます。
こんにちは、澤です。
最近、ボク自身も積極的に情報発信しているし、見回すと周囲でもよく出てくるなと思うのが「ご機嫌」って言葉です。書籍もちょくちょく見かけますし、SNSでも「ご機嫌でいることは大事である」というメッセージが頻出しています。
いやほんと、ご機嫌でいること大事。
ビジネスの現場では「生産性向上が最大の課題である」なんて言われますけど、生産性を上げるためにはご機嫌であることがめちゃくちゃ大事だよなと思うわけです。
ちなみに、不機嫌の極致で人を動かす手法を「パワーハラスメント」と呼ぶわけですが、これって一時的には生産性跳ね上がる場合もあるんですよね。
ただし、継続性がない。
ビジネスにおいて継続性も極めて大事なキーワードなので、パワハラを正当化することは不可能ですね。
ご機嫌でありたいと思わない人は、あまりいないでしょう。
しかし、なかなかご機嫌であり続けられないことに悩む人もいるのではないでしょうか。
では、ご機嫌であることを阻むものは何なのか、考えてみましょうか。
ご機嫌が真逆に触れると、不機嫌になります。
職場で生まれる「不機嫌」は、極めて伝染力が高くて厄介です。
イライラしている人の横でご機嫌に振る舞うのって、なかなか簡単なことではありません。
その不機嫌の矛先が自分に向うものなら、その人も機嫌も急降下です。
あぁ恐ろしや、不機嫌の連鎖。
その不機嫌はどこからやってくるのかを考える時、「マクロ」と「ミクロ」の二つの観点を持つことが大事かなと思います。
まずは「マクロ」です。
こちらは、「対象が極めて大きく、俯瞰しないと全体が掴めない」レベルのものです。
例えば、地球温暖化に関する問題をニュースなどでみて、「先進諸国の首脳たちは何をしているんだ!」と怒ったり。
国政選挙の結果を見て「これじゃ日本の景気はもっと悪くなる!」って腹を立てたり。
会社の人事制度が自分にとって都合が悪いと感じた時に「うちの会社がダメなのはこういうとこだ!」と赤提灯でクダを巻いたり。
これらは、不満を持つ対象が大きいので、自分が直接コントロールして問題が解決できるものではないというのが共通項です。
もちろん「あなたは解決できる力がないんだから諦めろ」と言っているわけではありません。
ただし、不機嫌にならない向き合い方をすることはできるはずなんですよね。
自分が簡単にコントロールできないとはいえ、一部分だけでも関係することはできます。
地球温暖化を食い止めようとしている会社の株を買うとか。
自分の応援する政党のボランティアをやるとか。
会社の人事制度改革のために社員の有志メンバーとアイディア出し合うとか。
不満や反発心は、何かを生み出す原動力にもなります。
そちらに転換しようとするかどうかは「意思」の問題です。
その意思を持たず、単に不機嫌になることは、周囲にネガティブなインパクを与えるだけで、何も生み出しません。
自分から行動すれば、小さくてもちょっとした成功体験が得られるかもしれません。
投資した株が上がったり、応援政党の支持率がアップしたり、人事担当役員と会話する機会が得られたりすれば、ちょっとご機嫌になれるかもしれないですよね。
それを手に入れられるかどうかは、能力ではなくて意思である、と考えられるかどうかが大事です。
さて、次に「ミクロ」です。
これは、かなり即効性あります。
すぐに実行できるし、その効果を心で感じられることでしょう。
そのために必要なのは、「自分に問いかける意思」です。
これまた意思なんですよね~~~
その気にならないと、どうにもならない。
ちょっとしたことでいいんです。
「自分が好きなのは、コーヒーなのか、紅茶なのか、日本茶なのか、ハーブティーなのか」
これ、真剣に考えたことありますか?
こういう飲み物って、1日に何度も口にする機会がありますよね。
その時に、一番自分に合うものを飲もうとするのは、これまた意思です。
「あるものを飲もう」ではなく、「自分の機嫌をよくしてくれる物を飲もう」って思えるかどうか。
「忙しくてそんな余裕はありません!!」という声も飛んできそうです。
でも、一日数分でもいいので、自分をご機嫌にするために時間の投資をするって悪い話じゃないと思うんですよね。
仕事中に水分補給するのは、毎日やること。
それをご機嫌にするためのきっかけにするのって大事だと思うわけです。
飲み物が決まったら、次はカップ。あるいは運ぶための水筒。
全て「自分が本当に好きなもの」に変えるだけで、ちょっとご機嫌になります。
仕事道具であるパソコンを自由に選べると最高ですが、なかなかこれはハードルが高いかもし知れませんね。
それなら、パソコンの壁紙、マウスを持つ手を快適にするパームレストなど、工夫できる部分だけでもちょっと変えてみましょう。
そして、特に男性におすすめしたいのが、ネイルの手入れです。
女性はその効果を知っている人が多いと思うのですが、指先が綺麗であることの精神的効用って、小さくないんですよね。
男性歓迎のネイルサロンもあるので、次のお休みにでも行ってみてはいかがでしょう?
▽最新情報をメールでお届け!メールマガジン(無料)にぜひご登録ください!
メルマガに登録して新着コラムを読む
[2024.10.28公開]