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生産性向上とは?種類やメリット、手順、ポイントまで解説

生産性向上のコツ 働きやすい環境

少子高齢化により労働人口の減少が加速するなか、各企業が成長を維持継続させていくにはその企業の生産性の向上が必要最低条件となります。この記事では、企業の生産性向上の定義や種類、メリット、手順、ポイントなどについて解説します。社内の生産性向上を図りたいと思っている企業担当者は、ぜひ参考にしてください。

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目次
  1. 生産性向上とは
    • 業務効率化との違い
  2. 生産性の種類
    • 付加価値労働生産性
    • 物的労働生産性
  3. 生産性向上が求められる理由・背景
    • 労働人口の減少
    • 従業員の意識の変化
  4. 生産性向上で得られるメリット
    • 人手不足の解消
    • コストの削減
    • 働き方改革の推進
  5. 生産性向上に必要な6つの手順
    • 1.現状の業務を可視化し、業務の見直しと取捨選択をする
    • 2.職場環境を改善する
    • 3.アウトソーシングを検討する
    • 4.人材を再配置する
    • 5.従業員のスキルを向上させる
    • 6.デジタルツールやAIを活用する
  6. 生産性を高めるポイント
    • 自社の理念を再確認する
    • 事業の方向性を見直す
    • 長期的な計画で進める
  7. 生産性を向上させるには、働きやすい環境を整えよう
    • 【ソロワーク】
    • 【チームワーク】
    • 【コラボレーション】
    • 【ミートアップ】
  8. 職場環境の整備により生産性向上を実現した事例
    • 新しい価値を育むオフィスへ(味の素ファインテクノ株式会社 様)
  9. 生産性向上のことなら「内田洋行」へご相談ください
    • UCHIDAの特長
  10. まとめ

生産性向上とは

生産性向上は、限られた人員や資源で成果を増やすことを意味します。生産性は、従業員数や労働時間に対する成果の指標であり、日本ではおもに「労働生産性」を指します。以下で、生産性向上と業務効率化の違いについて解説します。

業務効率化との違い

業務効率化は、ムリ・ムダ・ムラを排除して業務を改善することです。一方で、生産性向上は、少ない資源で多くの成果を生み出すことを意味します。業務効率化はそのための手段の1つです。

生産性の種類

生産性の種類は、主に2つあります。以下で、それぞれについて詳しく解説します。

付加価値労働生産性

付加価値労働生産性は、労働者1人あたりの粗利を示したものです。主に無形商材である情報やサービスを扱う業界で広く用いられる生産性の概念です。付加価値労働生産性は、以下の計算式で求められます。
付加価値労働生産性=付加価値額÷労働量

物的労働生産性

物的労働生産性は、生産個数や生産量など、1人の労働者が生み出した生産量を示したものです。自動車、不動産、食品業界などの有形商材を扱う業界では、物的労働生産性の考え方が適用されます。以下は、物的労働生産性の計算式です。
物的労働生産性=生産量(または販売金額)÷労働量

生産性向上が求められる理由・背景

生産性向上が求められる理由や背景は、主に2つあります。以下で、それぞれについて解説します。

労働人口の減少

生産性向上が求められる理由・背景として、労働人口の減少が挙げられます。厚生労働省の「令和5年版厚生労働白書(PDF)」によると、2000年に6,766万名だった労働人口が2040年には6,195万名まで減少すると予想されています。

労働力人口の推移

従業員の意識の変化

生産性向上が求められる理由・背景には、従業員の意識の変化もあります。働き方改革により、従業員はワークライフバランスを重視し、働きやすい環境を求めています。そのため、生産性向上が進んでいない企業は、労働時間が減らず、人材確保が難しくなる懸念があります。

生産性向上で得られるメリット

生産性が向上すると、人手不足の解消やコストの削減、働き方改革の推進ができるようになります。以下で、それぞれについて解説します。

人手不足の解消

AIやRPAなど新しい技術を導入して生産性を向上させることで、人材不足の解消が期待できます。自動化が進めば、業務量が減り、限られた人材で効率的に働けるようになります。生産性向上と業務軽減の両方を進めることが重要です。

コストの削減

生産性の向上は、コストの削減につながります。生産性向上により業務が効率化することで、従業員の労働時間を短縮でき、残業代や人件費を削減できるためです。さらに、余った時間を既存製品やサービスの付加価値向上に活用することも可能です。

働き方改革の推進

生産性向上の実現は、働き方改革の推進にもつながります。生産性向上により、従業員の労働時間を削減でき、ワークライフバランスの改善が実現できるためです。従業員が働きやすい環境を整えるために、生産性向上は重要な取り組みといえるでしょう。

生産性向上に必要な6つの手順

生産性向上を目指すためには、6つの手順を踏む必要があります。以下で、それぞれの手順について詳しく解説します。

1.現状の業務を可視化し、業務の見直しと取捨選択をする

生産性向上を目指すためには、まずは現状の業務を可視化しましょう。業務の指揮命令や進行方法、各業務の時間、リソース、費用を確認します。業務のフローチャートを作成することで、全体像が可視化されます。
次に、可視化した業務を見直し、取捨選択をします。具体的には、無駄な業務や非効率な業務がないかを確認します。課題や改善点をリストアップする方法がおすすめです。

2.職場環境を改善する

職場環境の整備は、生産性を向上させる手段の一つです。従業員自らが目的に合わせて、働き方や働く場所を効率的に選択することは生産性向上につながります。

3.アウトソーシングを検討する

業務の取捨選択ができたら、アウトソーシングを検討しましょう。アウトソーシングは、業務の一部または全てを外部に委託することです。自社だけでは対応が困難な業務や非効率な業務を専門の知識や技術を持つ外部に任せることで、人材不足の解決とともに従業員がコア業務に専念できます。

4.人材を再配置する

次に、適切な部署やポジションに人材を再配置します。従業員のスキルや実績をもとに判断しましょう。従業員と面談を行い、本人の希望やキャリアプランを確認しながら進める方法がおすすめです。

5.従業員のスキルを向上させる

人材を再配置したら、従業員のスキル向上のために必要なトレーニングなどでスキルアップ支援を行います。従業員がスキルアップできれば、コストを抑えつつ効率的な業務遂行が可能となり、生産性向上につながります。

6.デジタルツールやAIを活用する

従業員がスキルアップしたら、デジタルツールを活用します。アウトソーシングできない業務に関しては、デジタルツールで補いましょう。業務自動化、ペーパーレス化、マニュアル化など、AIの活用も生産性向上の施策例として挙げられます。

生産性を高めるポイント

生産性を高めるためには、3つのポイントを押さえる必要があります。以下で、それぞれについて詳しく解説します。

自社の理念を再確認する

生産性向上を図るためには、自社の理念を確認し、自社の目的やサービスの意義を考えることが大切です。自社の理念が社会のニーズに合っているかを消費者視点で注視しましょう。

事業の方向性を見直す

自社の理念が明確になったら、事業の方向性を見直すことも重要です。誰に、何を、どのように提供するかを一貫させましょう。1つでもズレがあれば、生産性向上には結びつきません。

長期的な計画で進める

事業の方向性を見直したら、長期的な計画で進めます。生産性向上は即効性がなく、不安を感じることもあるでしょう。短期で諦めず長期的視点で取り組むことが重要です。

生産性を向上させるには、働きやすい環境を整えよう

従業員が個人で集中して働きやすく、他の従業員とコミュニケーションをとり創造性を発揮しやすい環境を整えることで、生産性を向上させることができます。以下、それぞれの働き方にあった環境をご紹介します。職場環境の整備は、生産性を向上させる手段の一つです。従業員自らが目的に合わせて、働き方や働く場所を効率的に選択することは生産性向上につながります。

【ソロワーク】

  • 気密性や遮音性を確保できる環境
  • 高度な専門性を支える専用機器やインフラ
など

ソロワークに適したオフィスデザインのイメージ

【チームワーク】

  • 組織内連携、チーム内連携を推進するレイアウト
  • オンラインも交えて、アイデアや情報を提示、共有しやすい環境
など

チームワークに適したオフィスデザインのイメージ

【コラボレーション】

  • 多様なメンバーとの情報共有や一体感を高めるコラボレーション空間
  • 設備の準備や操作から解放され、目的に集中できる環境
など

コラボレーションに適したオフィスデザインのイメージ

【ミートアップ】

  • 新たな発想を生むための刺激のある環境
  • 多様な専門書や実物に触れることのできる環境
など

ミートアップに適したオフィスデザインのイメージ

職場環境の整備により生産性向上を実現した事例

新しい価値を育むオフィスへ(味の素ファインテクノ株式会社 様)

事業拡大に伴う増員によりスペース不足となったオフィスを、ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の導入、組織を超えたコミュニケーションの機会を創出する交流の場、将来の変化に柔軟に対応できるグリッドレイアウトなどにより新しい価値を育むオフィスへとリノベーションされました。

働き方に応じたゾーニング、什器を配置したほか、「共創エリア」を構築し、所属を超えた人々が自然に集い、コミュニケーションを育くみ、イノベーションを生み出すきっかけづくりとなるよう、多様な席を用意しました。

リニューアル後のオフィスでは部署の違う人が隣り合って仕事をする姿が定着し、コミュニケーションが活性化し、従業員の皆様から生産性が向上したとの声が上がっています。

関連リンク:味の素ファインテクノ株式会社 様(リノベーション 事例紹介)

生産性向上のことなら「内田洋行」へご相談ください

生産性向上の必要性は感じているが、「自社はどのような状態か?」「何から取り組むべきか?」などのお悩みがある方は、内田洋行へご相談ください。

UCHIDAの特長

  • 経験豊富なジェネラリストと各領域に精通したスペシャリストが、空間設計からICT設計、運用計画まで幅広く対応
  • ABWやフリーアドレスの導入を支援するためのオフィス見学会やワークショップを開催
  • 生産性を高めるための家具やICTを気軽に試せるレンタルサービスを提供
  • 自社に最適なワークプレイスのタイプやオフィス改善の具体策を診断
など

オフィス回帰が進み、改めてオフィスのありかたが問われています。正解がない中で、自社に最適なオフィス環境を見つけるのは容易ではありません。 そのようなお悩みを解決するために内田洋行では診断プログラムをご用意しております。
簡易診断プログラム2.0 <ワークスタイル診断編>のご案内

まとめ

生産性向上とは、限られた人員や資源を活用して、成果を増やすことを指します。生産性を向上すると、人手不足の解消やコストの削減、働き方改革の推進などのメリットが得られます。
自社の理念を再確認し、事業の方向性を見直した上で、長期的な計画を立てて進めることが重要です。

株式会社内田洋行は、オフィス家具や内装だけではなく、ICTを活用した働きやすい空間構築が得意です。また、商社機能を活用した調達力や社内研究機関である知的生産性研究所が提供する働き方変革のコンサルティングサービスで皆様を支援します。

移転やリニューアルにあわせて、オフィスの生産性向上や働きやすいオフィスづくりに取り組みたい方はこちらもご覧ください。
内田洋行のオフィス移転・リニューアルサービスのご紹介
ハイブリッドワーク時代の最適解 ABWを導入したオフィスづくり

[2025.6.25公開]

内田洋行の「ライブオフィス見学(無料)」にお越しになりませんか?

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著者オフィス分野 コラム編集チーム
内田洋行オフィス分野のコラム編集チームです。オフィス空間づくりやオフィスデザイン、働き方に関するお役立ち情報やトレンド情報をお客さまにご紹介します。
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