前回のコラムで As Is と To Be という働き方変革を進めるうえでの2つのアプローチについてご紹介しました。また、多くの働き方変革のプロジェクトでは、To Be アプローチが採られていることもお話ししました。今回から、その To Be アプローチにおいて、どのように変革目標である在りたき姿を描くかという方法についてお話ししたいと思います。
企業理念において Value や Way 或いは行動規範といった表現で示される在るべき姿は、多くは社員の視点で見ても納得がいくことですし、理解できるものだと思います。しかし、これらの多くは抽象的な表現が多く、ややもすると理想論的に感じてしまうこともあるかもしれません。自分たちの日々の仕事と距離感を感じてしまうこともあるでしょう。そうすると、頭では理解できても共感したり共鳴したりするのは難しく、在りたき姿と言うには距離感を感じてしまいます。