ナブテスコ株式会社 様増床に伴うオフィスリニューアル 事例紹介

生産性と創造性の向上、コミュニケーション活性化をキーに働き方に応じた最適空間を創造

業種:
輸送用機器、精密機器、その他メーカー
入居人数:
約300 名
面積:
約3,600 ㎡

ナブテスコ株式会社様は、2017年7月に「働き方改革:ステージアップ2.0活動」をスタートされ、また間接部門のさらなる生産性向上を目的に、CEO直轄の専任組織「業務改革推進室」を新設されました。

同タイミングで実施した、社員約3000人を対象にした「組織診断アンケート」の結果を分析した結果、浮き彫りになったのはコミュニケーション活性化に関する課題でした。
一方、人員増に伴う、座席スペースや会議室の不足も、喫緊の課題になってきました。
それらの対策を検討する中、本社が入居しているビルに空き部屋が出て、3フロアに分かれていたオフィスを増床した形で2フロアに集約できることに。
従来の課題を解決し、かつ次世代型経営基盤の強化につながる働き方改革のひとつとしてオフィスリニューアルに着手されました。

お客様の課題

  • 各自の働き方に応じた、最適な空間・設備を提供することで、生産性や創造性の最大化を図りたい。
  • 会議室の予約率が高く、ミーティングスペースが不足している。
  • 人員増により座席スペースが不足している。その一方で、島型レイアウトの机を部門ごとに固定席で使用しているため無駄な空席があり、出張や在宅勤務による不在席も多い。

UCHIDAの支援

  • ABW(Activity Based Working:アクティビティに応じて最適な場所を選択する働き方)に対応するフレキシブルな座席レイアウトを提案、グループアドレスの運用についてもアドバイス。
  • 「Creative Avenue」「Learning Park」「Bridge cafe」といったコミュニケーションゾーンに注力。執務エリアにおいても、動線・視線が交差するレイアウト、クイックミーティングスペースの確保などで、フラットなコミュニケーションを推進

ポイント紹介

徹底した情報収集のもと、目指すべき働き方、それを実現するオフィス環境を追求

「業務改革推進室が、まず取り掛かったのは“働き方改革”に関する情報収集でした」とナブテスコ株式会社 業務改革推進室の福井毅彦様。
間接業務の自動化や業務改革をメインに、各種展示会やセミナーに参加する中、オフィスのあり方も働き方改革に起因するという情報を得て、その分野にも範囲を広げられたといいます。
「さまざまな企業のオフィスの見学にも行きました。私は10社ほどと少ないほうで、ほかのメンバーはもっといろいろなオフィスを回っています」(福井様)。

そうした情報収集の一環で、業務改革推進室のメンバーが2019年5月に開催された内田洋行のオィス移転セミナーに参加。
「そこで、今回のPMを担当してくださった平野さんが講演された、ABWという考え方や、そもそもオフィスを作ることを目的にしてはいけないといった話に強く感銘を受け、そのあとすぐに来社いただいて、総務部長も含め話をうかがいました」(福井様)。

当時は、オフィスリニューアルは検討のひとつだったそうですが、その翌月に入居ビルに空き部屋が出ることが判明。一部分のみだった8階の全フロアが、2020年1月から借りられることとなり、すでに全フロアを賃貸している7階と合わせた2フロアをリニューアルすることが承認されて一気に加速。これまでお付き合いのあった2社に加えて、内田洋行にもオフィスリニューアルのプレゼンテーションへの参加をお声がけくださいました。

働き方を変えるためのオフィス改革にはなぜそうするのかの確たる理由、基本コンセプトの熟考が不可欠

ナブテスコ株式会社様が提案依頼書に盛り込まれた「実現したいテーマ」は、働き方に応じた最適空間の提供、コミュニケーションエリアの拡充、会議室/応接室の拡充、スペース有効活用/人員増への柔軟な対応の4つでした。
「内田洋行さんのプランは、これらのテーマに基づいたコンセプトをきっちり作り上げて、その軸につながる形でレイアウトが作成されていました。単にきれいとかカッコイイではなく、この配置にはこういった理由があるとロジックに示されているので、とても納得感があり、我々が社内に説明するにもとても伝えやすかったですね」(福井様)。

プロジェクトの進行にあたっては、各部門から選出した28人を3つの分科会に分け、そのメンバーと会合を重ねてプランを詰めていったそうですが、当初はグループアドレス、ペーパーレスに対しては様々な意見が出たそうです。そこで事務局は、各部門にアンケート調査を実施。そして出てきた200近い意見に対して、分科会を通じて、社内にコンセプトを浸透させていかれました。
「もちろん、全てが、事務局の提案通りとなったわけではありません。グループアドレス制を採用した部署もあれば、固定席でないと仕事ができないという部署もありました。そもそも働き方は一律ではないのだから、様々な意見を聞き入れながら、柔軟に対応しつつ、基本コンセプトは変えないよう、意識して、プロジェクトを進めました。」(福井様)。

アフターコロナの時代のオフィスは、コミュニケーション活性化の仕掛けがますます重要に

プランが決定し、工事に入ったところでコロナ禍に突入。
「しかし、プランやスケジュール変更はほとんどなく進行していただけました。多くの社員が在宅勤務をしている最中に、卓上のものの箱詰めを含め、すべてお願いするような無茶ぶりでしたが、快く対応してくださった。本当に感謝しています」(福井様)

今後の働き方を見据えたフレキシブルなプランの実現により、出社率を2割だけ落とせば十分なソーシャルディスタンスを保った状態で勤務が可能に。在宅勤務が増えたことにより、ペーパーレスへの理解も深まったそうです。
「今後は、リモートでできることは在宅勤務でという時代になると思います。ということは、オフィスは出社する意義があることを実現できる場にならなくてはいけない。その最大のテーマはやはりコミュニケーションだと思います。職場でのちょっとした会話がいかに大切だったかをコロナ禍で気づいた人も多いのではないでしょうか。今回のリニューアルで、コミュニケーション活性化のための仕掛けが形になりました。あとはいかに有効に使っていくか。社員が健康で活き活きと、新たな働き方にチャレンジできる環境づくりを今後も推進していきます。想定以上にリモートが増え、専用ブースを増やしてほしいと言った声もすでに上がっていますので、AV設備やICTに関しても、内田洋行さんにご相談して進めていきたいと考えています」(福井様)。

ご担当者様の声

ご担当者様の声

安心してお任せできる専門家と出会えたことが、今回のプロジェクトの鍵です。その分、社内調整やコンセプトの浸透に注力することができました。また、最も心配していた内田洋行さん以外が手掛けるパーテーション工事や空調、設備工事(B工事)の費用についても、内田洋行さんが常に私たちサイドに寄り添い、時には前に出て見事にコントロールしてくれました。無理難題にも嫌な顔ひとつせず柔軟に対応してくださり、週に1度の定例会でちらりと言ったことを汲み取って、次の週に提案してくれるなど、気配りも抜群でした。信頼のおけるパートナーとして力を発揮していただき、感謝しています。

ナブテスコ株式会社
業務改革推進室 参与 福井 毅彦 様

担当営業・プロジェクトマネジャーの声

セミナーにご参加いただいたご縁が、このような大きなプロジェクトにつながり、営業担当として大変うれしく思います。工事が始まってすぐにコロナ禍に突入し、通常にはない苦労もありましたが、それを一緒に乗り越えてくださったことも感慨深いです。今後も継続して、働く場の改革のご支援をさせていただきたいと考えています。

株式会社内田洋行
オフィスエンジニアリング事業部 長澤 晋(右)

働き方変革の次の一歩を踏み出すインフラとして、ナブテスコ様にマッチしたオフィスの形をご提供できたと思っています。今後、このオフィスをベースに働き方がどんどん進化されることでしょう。そのお手伝いを中長期的にさせていただきたいと思います。

パワープレイス株式会社
エンジニアリングセンター プロジェクトマネジャー 平野 大輔(中)

ナブテスコ様と一緒に創り上げた、という手応えの大きなプロジェクトでした。しかし本当に大切なのはこれから。実際にこのオフィスで仕事をされる中で、何が効果的に作用しているか、見直すべき点の有無も含めてお話をうかがい、よりよいオフィスに進化させるサポートをさせていただければと考えています。

パワープレイス株式会社
オフィスデザインセンター 岩倉 陽平(左)

お客様について

ナブテスコ株式会社

ナブテスコ株式会社様は、流体・空圧制御技術を持つ「株式会社ナブコ」(1925年設立)と、切削・組立加工技術を持つ「帝人製機株式会社」(1944年設立)の統合により、2003年に誕生しました。以来、2社から受け継いだ技術基盤・事業の拡充を進め、「うごかす、とめる。」というモーション・コントロール技術を中核に、QCDS(Quality、Cost、Delivery、Service)の向上を追求。開発力、技術力、提案力を磨き上げ、各分野でトップシェアを確立しています。

ナブテスコ株式会社 企業サイト

※記事内容や役職等は取材当時のものです。(2020年9月取材)

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