唐津市民交流プラザ 様 公共施設のサービス向上 事例紹介

第26回 日経ニューオフィス賞「九州・沖縄ニューオフィス奨励賞」 受賞

最先端のICTと地産地消のインテリアが融合する交流プラザ。

課題:
公共施設のサービス向上
業種:
官公庁

コンパクトシティ構想を推進し、市民を集めるための仕掛け。

唐津市は、2005~2006年にかけ9市町村が合併した影響もあり、市内に公共施設が点在している状況だったことから、「コンパクトシティ構想」を進めてきました。コンパクトシティ構想とは、市の中心地に公共施設、居住施設、病院などを集め、効率よく住民サービスの向上を計っていくという計画です。
コンパクトシティ推進施策のひとつとして、2011年にビルの3階に開設されたのが「唐津市民交流プラザ」です。ホール部分を中心に、地域で活動している市民団体が利用できる交流活動室・コミュニティ放送局のFMからつ・貸会議室・多目的ホールなどがあり、まさに市民が“交流”するための施設です。ホールや会議室を貸し出す施設としては、近くに唐津市民会館があるため、市民会館とは違った空間構築で利用者へのサービス向上を目指しました。
お客様の課題
  • ・ 人が集まり、活用される市民交流プラザを作りたい
UCHIDAの支援
  • ・ 幅広い用途に応えられる、利便性の高いICT空間が利用者を増やした

ポイント紹介

会議、イベント…さまざまな活用を可能にするフレキシブルなICT環境。

「唐津市民交流プラザ」で計画されたのは、市内の他施設にはなかった、最先端のICT環境を整備した空間です。
例えば貸し会議室。会議室といっても、会議だけでなくイベントやワークショップなど多様な使い方が見込まれるため、フレキシブルな空間が求められます。また利用者の利便性を高めるため必要最小限ではなく、最先端のさまざまなICT機器をあらかじめ空間に設置しておくことが重要であると考えました。進化が早いICT機器を常に最新のものに保てるようにと、全てを「SmartInfill(スマートインフィル)」に取り付け、移動や機器の入れ替えにも対応できるようにしました。

最近は会議の際にパソコンやタブレットPC、スマートフォンを利用することは日常的となっています。また資料を見比べたりするなど、複数のコンテンツを投影できる環境も求められているため、ワイヤレスで簡単にプロジェクターに画面を投影できる「wivia2(ワイビア2)」が導入されました。この最新のICT環境が整備された会議室は市民だけでなく企業間でも話題となり、法人利用という唐津市も予想していなかった需要を生み出しました。ICT機器だけでなく、デザイン性にも優れた空間が、重要なプレゼンテーションにもふさわしいと評価されたのです。

関連商品:SmartInfill(スマートインフィル), wivia(ワイビア)

会議室はスライディングウォールで仕切ったり、開放しての使用が可能。その場合、全3面のスクリーンを自由に選択して投影できるよう、wivia2をカスタマイズし導入している。

多彩なデバイスからコンテンツを投影するため、貸し会議室には、wivia2と短焦点プロジェクターを設置。


大画面を使っての迫力あるプレゼンテーションは、聞き手の興味をひきつける。

市民や観光客を取り込みながら、街のにぎわいの素となる。

集客、にぎわいを演出するため、交流プラザに入居しているのがコミュニティ放送局のFMからつです。オンエア中はスタジオを見せ、市民を集めるためにスタジオはガラス張りです。しかし準備中など、スタジオを見せたくないときは目隠しが必要なため、電源のオンとオフでガラスの透明と乳白色を切り替えられる「液晶フィルム」を採用しました。オンエアがないときは、ガラス面を乳白色化してスクリーン代わりに利用。動画コンテンツを投影し、市民に向けた、さまざまな情報を発信しています。

「液晶フィルム」は電源制御でガラスの透明。


乳白色(写真 右)を一瞬にして切り替えられるので、見ている人に大きなインパクトをもたらすことができる。乳白色の時には、リアプロジェクターからコンテンツを投影することが可能。

ホールにある85インチディスプレイでは市役所からの告知を中心に、地元テレビ局の番組、天気予報なども配信しています。“にぎわい”を演出するためのイベントとして、パブリックビューイングなどにも活躍します。また市外からの観光客のため、タッチパネル式のディスプレイでは地元の観光情報を閲覧できるようにしました。空間に施したさまざまな仕掛けが、人を呼び、にぎわいを演出することに役立っています。

関連商品:ボードマンタッチ, 電子看板システム

ボードマンタッチ(Board Man Touch)では、地元の観光情報を発信。タッチパネル式なので、利用者が知りたい項目を自ら選んで閲覧できる。

3F唐津市民交流プラザ 52インチディスプレイ(左奥)と85インチディスプレイ(右手前)

地産地消のインテリア

交流活動室には、地産地消で地元産業を活性化するためにも、宮崎県の飫肥杉(おびすぎ)を使用した「アシカラ&スギカラ」シリーズのファニチュアと、天板に佐賀県産の杉をカスタマイズした収納庫を採用。
「ICTツールがたくさん入っている空間だと、硬いイメージが出るのですが、テーブルやイスに杉家具を使ったことで、空間がやわらかい雰囲気になりました」(西脇さん)

関連商品:国産材ファニチュア

交流活動室には、地産地消で地元産業を活性化するためにも、天板に佐賀県産の杉をカスタマイズした収納庫を採用。


宮崎県の飫肥杉(おびすぎ)を使用した「アシカラ&スギカラ」シリーズのファニチュア。

「第26回 日経ニューオフィス賞」 受賞
受賞オフィス

ご担当者様の声


唐津市役所
男女共同参画・地域づくり課
課長 西脇 俊彦 さん

いろんな人に愛されるスペースに育ちつつあります。

会議室のICT設備は、導入前は最先端過ぎるのでは?と心配されたようですが、実際に使ってみると便利だということがわかるようで歓迎されています。今では、ほぼ毎日予約が入っている状況です。夕方には学生がふらりと立ち寄ったり、いろんな人に愛されるスペースに育ちつつあります。

(2012年6月取材)

お客さまについて唐津市民交流プラザ 様

まちなかの賑わいの場、交流活動の場

JR唐津駅前の百貨店跡地に建設された“大手口センタービル~otte(オーテ)~”の3階に、2011年10月オープン。131席の多目的ホール、会議室2室、小会議室2室、交流活動室などを備える。高いICT技術の設備導入により、新しい市民交流のスペースとして広く利用されている。

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