第4回 夏が来た!

2011/7/19

内田洋行知的生産性研究所の平山です。いよいよ本格的な夏が到来します。今年は、省電力の夏。15%の使用電力削減が義務づけられている大口需要家はもちろん、事業所・家庭を問わずピークカットと総量削減の両面から省電力に取り組まなくてはいけません。

しかし、緊急事態ということで、「暑くても我慢して乗り切る」「暗くても我慢して仕事をする」といった「とにかく我慢」の風潮には、少しばかり異を唱えたいと思います。1日や2日のことでしたらそれでも良いかもしれませんが、ひと夏を「我慢」で乗り切るわけにはいきません。生産性が落ちてしまいますし、なにより健康にも良くない。また、省電力は今年限りの話ではなく、その先も考えていかなくてはならないイシューとなるでしょう。ここは、「我慢」ではなく「知恵」で乗り切る、涼しく明るい夏にしたいものです。

そのためのアイデアや取り組みもたくさん出てきています。クールビズやビジネスカジュアルは、もはや常識。LED照明へのコンバートや、BEMS(ビルエネルギー管理システム)によるエネルギーの見える化も急速に普及しています。もちろん可視化だけではだめで、それを基に無駄を切り詰め必要なところに回すきめ細かな運用が大切であることはいうまでもありません。変わったところでは、日本古来の風鈴の知恵を活かした、音による清涼感の演出なんて試みもあります。

東日本大震災以降の電力を取り巻く状況はもちろん大変な事態ですが、悲観するだけではなく、エコドライブを楽しむドライバーのように、節約しながら結構快適なワークプレイスを実現する、スマートなエネルギーとの付き合い方を学ぶ夏にしたいものです。
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