株式会社エッサム様貸会議室のICT化事例紹介

初めてでも使いこなせる
「自社の会議室のように思えるサービス」を。

課題：: 貸会議室のICT化

業種：: 貸会議室事業

気軽に会議・セミナーができる環境の整備

2011年3月、JR神田駅前に貸会議室「エッサム神田ホール」がオープンしました。ここでは、パソコンを持ち込んで、気軽に会議・セミナーができる環境の整備という視点で、ICT機器を含めた環境設計が行われました。

お客様の課題

・パソコンを持ち込んで、気軽に会議・セミナーができる環境を整えたい
・初めての利用者も戸惑わずに使いこなせる会議空間を構築したい

UCHIDAの支援

・ワイヤレスで、どこにいても操作できる便利さとスマートさを実現
・複雑なAV機器や照明をiPadで簡単に操作できるように

ポイント紹介

「会議室としての使いやすさとオリジナリティ」が基準に

エッサムでは、新しい貸会議室のプランニングに当たり、実際に会議室を使う利用者の視点でマーケティング調査を行いました。それによれば、貸会議室を申し込む主催者だけではなく、利用者に評価が高い貸会議室は、繰り返し利用される率が高いことがわかったそうです。また、いまやセミナーでも会議でもパソコン利用が当たり前ですが、極端に豪華で高機能な設備を備えるホールがある一方で、プロジェクターを貸すくらいしかないケースもあるなど、二極化する傾向も見られました。

だとすれば、パソコンを持ち込んで、気軽に会議・セミナーができる環境を整えれば、お客様に喜んでいただけるのではないか、という方向性に行き着いたのです。そのため、すべての部屋にプロジェクターを配備、その中でも100名規模の会場ではどこからでも見やすいように、大スクリーンとサブモニターを配置することになりました。

左：10階の「ガーデンホール」は、2方向にスクリーンとプロジェクターを備え、「wivia」も配備されるなど最新機器が用意されている。
右：多目的ホールには両サイドにサブディスプレイを設置。後方席でもプロジェクター投影画面が見やすい。

初めての利用者が使えない機能はどんなに便利でも採用しない

各機器の選定に際しては「オリジナリティがあるもので、しかも誰でもすぐに使えるような機器であることを基準にしました」（金川さん）。どんなに高機能でも、初めての利用者が使い方に戸惑うようなシステムは採用されませんでした。そうして選ばれたのが、複雑なAV機器や照明等を「iPad」で簡単に操作できる、内田洋行の「codemari（コデマリ）」を使った環境制御システムです。また、会議室に持ち込んだ複数のPCから、ワイヤレスでプロジェクターに投影できる「wivia（ワイビア）」や、Web会議システムも採用されました。

利用者の声を直接聞くことが多い鳥澤さんは、「利用者は最初驚かれますが、すぐに使いこなせます。ワイヤレスで、どこにいても操作できる便利さとスマートさが、大変評判がいいですね」と納得の表情です。
「貸会議室といっても、単なる“箱”を貸すのではなく、お客様が“自社の会議室”のように思えるサービスや使い方の提案を行っていきたいと考えています」（伊藤さん）。

関連商品：wivia（ワイビア）, codemari （コデマリ）

iPadを専用端末として、スクリーンの昇降や照明の調光、マイク音量の調節などが行える。無線LANによる接続なので、室内どこでも操作が可能だ。

ご担当者様の声

左：執行役員貸ホール・研修事業部長金川孝さん
中：代表取締役社長　伊藤彰さん
右：貸ホール・研修事業部貸ホール課課長代理鳥澤禎人さん

感動や話題性も、「また使いたい」につながる大切なポイントですね。

多目的ホールに導入した、スクリーンの上下や照明の調整などの操作がiPadでできるcodemariは、特にお客様から好評な設備のひとつです。
話題のiPadですから、みなさんよくご存じなのですが、使ったことがない方も少なくありません。当ホールで初めて触れる方でも「お、iPadで操作するのか」と、興味深く手に取られます。
そんなちょっとした感動や話題性も、「また使いたい」につながる大切なポイントですね。

（2011年9月取材）