シティホールプラザ アオーレ長岡 様 公共施設 事例紹介

第25回 日経ニューオフィス賞「関東ニューオフィス奨励賞」 受賞

交流の場にふさわしく、
市民の豊富なアイデアに応える情報活用。

課題:
市民交流の場を構築
業種:
公共施設

市民協働のDNAを受け継ぐ、まちの「中土間(ナカドマ)」。

シティホールプラザ アオーレ長岡は、5000人を収容できるアリーナ、大小の各種ホール、市役所などが一体となった複合型施設です。かつてこの場所に城を構えていた長岡藩は、領主と領民の垣根が低く、両者が一体となって藩を盛り上げていました。連綿と受け継がれてきたこの精神を、建物全体で表現したのがアオーレ長岡。設計は建築家・隈研吾氏によるもので、コンセプトは“温もりと人々のにぎわいにあふれた、まちの中土間(ナカドマ)”。
あらゆる世代の多様で自発的な活動を実現する、人が出会い、交流が生まれ、絆が深まる場所です。
お客様の課題
  • ・ さまざまなデジタル情報をすばやく効果的に発信するとともに、にぎわいを演出したい
  • ・ 「アオーレ長岡」の環境に対する取り組みを効果的に来訪者に発信し、省CO2に対して興味を持ってもらいたい
導入後の効果
  • ・ 多様な情報を集約し総合的な情報提供を実現。館内ライブ中継やパブリックビューイング、市民から寄せられるアイデアによって来訪者が盛り上がる施設に
  • ・ 自らタッチし、遊びながら情報に触れられる機器で、能動的に省CO2情報を知ってもらえるように

ポイント紹介

情報表示だけにとどまらない、市民交流の場にふさわしい情報活用。

そんなアオーレ長岡に、ふさわしい情報発信の方法とは何か?そこで内田洋行が提案したのは「電子看板システム」です。館内には全部で50インチのディスプレイ15台、300インチ フルカラーLEDモニター1台が設置されています。電子看板システムなら、これらを管理用パソコン1台で一元管理し、それぞれのディスプレイに違うコンテンツを表示することができます。
さらに、市役所で利用される窓口番号案内システム・公共施設予約システム・BEMSとも連携でき、ライブカメラ中継などの放映も可能。「情報を表示するだけ」にとどまらず、業務の効率化・協働と交流の場にふさわしい情報発信ができることが評価され、採用されました。

関連商品:電子看板システム

アオーレ長岡の設計は日本を代表する建築家・隈研吾氏によるもの。さまざまな世代の市民が集う、憩いの場だ。

市役所総合窓口カウンターには長岡の特産品「栃尾紬」が使われている。建築家・隈研吾氏がデザイン、内田洋行が制作。

例えば市役所の窓口。以前は順番待ちのための発券システムやテレビがそれぞれ独立し、案内がわかりにくい部分がありました。さらに、積極的な情報発信も行えていませんでした。電子看板システムでは待ち合いスペースに置かれたディスプレイで、番号案内とテレビの映像、催事案内などを同時表示。それぞれの場に合わせた効果的な情報発信とお客様の待ち時間イライラ解消にひと役買っています。

市役所総合窓口付近では、番号案内とテレビなどを表示し、待ち時間のイライラ解消にも役立っている。

ホール部分のディスプレイ。今後のイベント情報やBEMSの情報を表示。

1階エントランスのディスプレイでは各種イベント情報を表示。

出会い、交流し、絆を深めるための情報発信。

屋根付き広場「ナカドマ」に設置された300インチ フルカラーLEDモニターでは、普段は催事情報、市政情報を流し、発表会や結婚式などのイベント時はライブ中継を流すなどして市民交流の場を盛り上げています。
「アオーレ長岡に対して市民の期待は高く『何か面白いことをやってよ』という声を皆さまからいただいています。300インチ フルカラーLEDモニターでは、パブリックビューイングも実施、市民が制作した映像コンテストなどをやってみようというアイデアも出ています」(中川さん)
多様な使い方が可能な電子看板システムなら、スタッフや市民の豊富なアイデアにも応えられるのです。

ナカドマにある300インチ フルカラーLEDモニター。館内ライブ中継やパブリックビューイングも開催。

省CO2情報を、もっと面白く、楽しく。思わずのぞきたくなる“井戸”。

太陽光発電パネルの設置、融雪水の利用、長岡産の天然ガス利用など、アオーレ長岡では環境への取り組みも積極的に行っています。国の「省CO2推進モデル事業」に、全国の自治体として初めて認定され、地域特性を活かしたその取り組み内容が注目を集めています。
「モデル事業に認定されるにあたっても、“より効果的なPRをする”というのは大きな課題でした。ディスプレイに流すだけでは、押しつけ型なので訪れた方が実際に見てくれたかわかりません。見る人が自ら発見し、情報をどんどん膨らませていける…そんなシステムを探していました」(小林さん)
そこで活躍するのが、隈研吾建築都市設計事務所が提案した「IDO(イド)」。内田洋行のオリジナル商品「オイテミンフォ(Oiteminfo)」の技術を応用したもので、QRコードをかざしたり、タッチパネルを使って見る人自らが操作するので、より能動的に情報にふれることができるシステムです。
「隈研吾さんの建築にふさわしいデザイン性も採用したポイントでした。見た目が井戸のようで思わずのぞきたくなる。触ると情報が湧き出て、面白さや珍しさから人が集まり“井戸 端会議”のように会話が生まれます」(小林さん)

日々のCO2削減/節水/発電量表示はもちろん、太陽光発電パネルなど普段見ることができない施設の舞台裏、さらに家庭でできる省CO2への取り組みなど多様なコンテンツが仕掛けられたIDO。アオーレ長岡を訪れる人々へ、省CO2に興味をもってもらう大きなきっかけとなっています。

関連商品:オイテミンフォ(Oiteminfo)
IDO(イド)は市民が自由に出入りできるホワイエに設置。「何度も触れて欲しい」と一度に見きれないほど豊富なコンテンツを用意している。

QRコードが印刷されたメンコ型カードを置くとコンテンツがスタート。誰でも簡単に操作できるように画面がデザインされている。

ご担当者様の声


長岡市 市民協働推進室 主査
中川 浩二 さん

観光に訪れるお客様にも長岡を積極的にアピールしていきたいと思っています。

“どんな情報を流すと市民の皆様に喜んでいただけるのか?”をスタッフで試行錯誤しながら運営しています。当初は催事情報を月単位で表示していたのですが、「日にちの過ぎてしまった催事はいらない」というお声を頂戴し、すぐに修正するようにしました。 市政情報や観光情報に加え、館内ライブ中継やパブリックビューイングなども行い、ナカドマの盛り上がりも考えています。今後は、長岡駅前という立地も活かして、市民だけでなく観光に訪れるお客様にも長岡を積極的にアピールしていきたいと思っています。


長岡市 財務部用地管財課 主査
小林 司 さん

私たちが想像もしなかったような使い方をしてくれる学生や市民が現れることを期待しています。

IDOの導入前は説明員なしで使い方を理解してもらえるのか不安だったのですが、子供からお年寄りまでが自分の好きなように楽しんで触ってくれているのを見ると当初の狙いはクリアしたかなと思います。 日々のデータは蓄積されているので、過去の日付を指定してデータを検索することもできます。このシステムを使って夏休みの自由研究をしたり、私たちが想像もしなかったような使い方をしてくれる学生や市民が現れることを期待しています。

(2012年5月取材)

お客さまについてシティホールプラザ アオーレ長岡 様

まちの“中土間(ナカドマ)”

JR長岡駅前、旧厚生年金会館跡地に2012年4月オープン。
アリーナ、ナカドマ、市役所が一体となった全国初の複合型施設。日本を代表する建築家・隈研吾氏の設計による木の温もりにあふれた自由空間が市民協働と交流の新しい拠点として注目を集めている。

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